日本の島根県が県庁地下食堂で「竹島カレー」を提供したことについて、韓国で批判的な声が広がっている。
これは、2月22日に島根県民会館で開催される第20回「竹島の日」記念式典および竹島・北方領土返還要求運動県民大会の関連行事だ。
記念式典では、島根県知事の挨拶や感謝状贈呈、特別決議、講演会などが予定されているのだが、関連行事としては、1月15日から「竹島資料室特別展示」が開催されており、2月20日には県庁地下食堂で「竹島カレー」が提供された。
なお「竹島の日」は、1905年2月22日に竹島の管轄を島根県が正式に告示したことを記念し、島根県議会が2005年3月16日に制定したものだ。
この「竹島カレー」は隣国・韓国でも注目されており、様々な意見が上がっている。
注目したいのは、独島(=竹島)問題や旭日旗問題への指摘で知られる誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授だ。
2月21日、ソ教授は自身のフェイスブックを通じて「竹島カレー」を取り上げ、「20日から21日の2日間、110食限定で販売され、ご飯を独島の形に盛り付けた上に、隠岐諸島周辺の海で獲れた海産物を加えたカレーソースをかけたもの」と説明した。
続けて「ここ数年、島根県で『竹島カレー』を継続的に提供してきたのは、地域の公務員や市民に独島が自国の領土であるという認識を植え付けるための一種の戦略だろう」と述べた。
ソ教授は「しかし、こうしたところで独島が日本の領土になるのだろうか」と疑問を呈し、「まったく呆れるばかりだ」と切り捨てた。
そして最後に「日本が真の韓日関係を望むなら、『竹島の日』の行事からまず廃止すべきだ。日本政府と自治体は今からでも正しい歴史観を持ち、次の世代に恥ずかしくない行動をとることを願う」と要請した。
「竹島カレー」に呆れるというソ教授に、韓国のオンラインコミュニティでは同調する意見が多い。
「カレーを作って何の意味があるのだろうか」「しつこく嫌がらせしてくる」「いくら日本のものと主張しても韓国の領土だ」といったコメントが並んだ。
また、「独島に領有権の問題はないのに、日本がこうした行動をとり、それに韓国が反応すると、海外からは紛争地域のように映ってしまう。相手に無駄なエサを与えてはならない」「独島よりも、中国が韓国を飲み込もうとする動きに国民はもっと関心を持つべき。日本は過去の歴史だが、中国の東北工程は現在進行形だ」といった意見もあった。
いずれにしても「竹島の日」を目前に、自国の領土と主張する両国の感情が高まっているようだ。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
■「日本は独島を自国領と認識していなかった」韓国が“19世紀の古地図”を根拠に主張
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