モデルや歌手として活動する篠崎愛が韓国で存在感を示した。
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通巻200号となった韓国の人気男性誌『MAXIM KOREA』が選定した「歴代表紙ランキング」で、堂々の1位に輝いたのだ。
今回のランキングは『MAXIM KOREA』通巻200号を記念して、2002年創刊から現在まで表紙を飾ったモデルたちを対象に選定した結果だ。
そもそも『MAXIM KOREA』は、アメリカの男性誌『MAXIM』の韓国版で、20~30代の男性をターゲットにファッションやビジネス、恋愛やカルチャーに関する情報、グラビア写真を掲載する人気の雑誌といえる。
韓国で人気のチアリーダーや女子アナ、個性派歌手などが表紙を飾ることも多いが、あまり知られていない美女モデルを表紙に大抜擢するなど、“攻めの姿勢”が目立つ印象だ。
今回の歴代表紙ランキングで2位になったシン・ジェウンなどは、モデル業もしていたが、もともとは普通の会社員だったという。
そんな彼女を表紙に抜擢し、人気モデルの1人にしてしまうのだから、同誌の影響力がうかがえるだろう。
また韓国人だけでなく、海外の人気モデルが表紙を飾ることも珍しくない。3位のジェシカ・ゴメスはオーストラリア人モデルであるし、4位はミス・チャイナのアイシャンゼンだった。
歴代表紙ランキングは、アリアナ・セルレスティ(5位)、パク・チョンア(6位)、リンジー・ローハン(7位)、RAINBOWのジスク(8位)、キム・ソヒ(9位)、チョン・ダレ(10位)と続いた。
知る人ぞ知るモデルが並ぶなかで、1位を記録した篠崎愛の表紙は、今から3年前の『MAXIM KOREA』2016年2月号を飾った。
当時、その号はすべて売り切れるという快挙を達成し、篠崎愛には“品切れ女”とのニックネームがつけられたほど、反響があった。
これほどの反響があるとは、『MAXIM KOREA』編集部も思っていなかったようだ。
当時、同編集部関係者は「過去にも、表紙を飾ったモデルが話題になって品切れになったケースが2度あるが、発売前の予約で品切れになったのは篠崎さんが初めて。史上最短での“品切れ女”ですし、昨今の出版不況を考えると、紙媒体がここまで売れるのは1990年代以降、初めてでは」と話していた。
何よりも、篠崎愛自身もびっくりしたと話していた。
以前、本人をインタビューしたときに『MAXIM KOREA』の完売について聞いてみると、「“マキシム”に登場して以来、日本でも街を歩いていると韓国の方から声をかけられるようになりました(笑)。自分のことを知っていただけて本当にありがたいですよね」と笑っていた。
当然ながら当時、韓国に彼女が出演しているテレビ番組があったわけでもないし、彼女のグラビアを飾った雑誌も販売されていない。そもそも韓国には、いわゆるグラビアアイドルというジャンルすらないのだ。
にもかかわらず、『MAXIM KOREA』の通算200号で、計3回しかない完売を達成したのだから驚いてしまう。ちなみに残る2例の完売は、女子アナのチョン・イニョンがグラビアとして登場した2014年1月号と、表紙モデルとの交渉がこじれてMAXIMの担当編集者が仕方なく後姿で表紙モデルになり話題になった2012年5月号だ。
前出のインタビューで篠崎愛に韓国における人気の理由を聞いてみると、こんな答えが返ってきた。
「ウーン…自分で自分のことを分析するのは難しいですね(苦笑)。韓国のモデルやタレントさんって、スラッとしたスレンダータイプが多くて、私のようにふくよかで安定感のあるタイプは少ないじゃないですか(笑)」
いずれにしても韓国が誇る人気男性誌の歴代表紙ランキングで、日本の芸能人が1位を記録したことは興味深い事例だろう。
今後も篠崎愛に続く日本人モデルが同誌の表紙を飾るのか、注目してみたい。
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