韓国で、偶然入手した携帯電話で図書館やプールなど不特定多数が利用する施設に「爆弾を設置した」と警察に虚偽通報した30代の男が逮捕された。
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8月14日、警察によると、釜山沙上(プサン・ササン)警察署は偽計公務執行妨害などの疑いのある30代A氏を検挙し、捜査を進めている。
A氏は昨年末から計3回にわたり、釜山で不特定多数が利用する施設に爆弾を設置したとして、警察に虚偽通報した疑いがもたれている。昨年12月には「釜山沙上区の図書館で爆弾を爆発させる」として112番に虚偽通報した。
A氏は今年7月にも、「釜山白病院に爆弾を設置した」という虚偽通報を行った。当時、警察など約80人の人員が捜索作戦を展開したが、爆発物は発見されなかった。
また、今月7日にも「釜山下端(ハダン)のプールに爆弾を設置した」と112番に虚偽通報したが、これは実在しないプールであり、無関係な近隣の障がい者スポーツセンター利用客およそ100人が避難する騒ぎとなった。
通信捜査を続けていた警察は、今月13日に30代のA氏を有力な容疑者として検挙した。
調さによると、A氏は3件の虚偽通報の前に、偶然入手したSIMカードのない携帯電話を利用していた。SIMカードがなくても緊急電話が利用できるという点を悪用したのだ。
警察は、A氏の犯行動機や余罪の有無などを調べるとともに、公務執行妨害行為に対する損害賠償請求も検討している。
(記事提供=時事ジャーナル)
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