韓国・ソウルの主要大学街におけるワンルームの月額賃料が急騰し、平均60万ウォン(約6万3000円)に達した。
これに管理費を加えると、月70万ウォン(約7万4000円)程度の住宅費を負担している実態が浮き彫りになった。
韓国の不動産情報プラットフォーム『ダバン』が、1学期の開講を前に自社プラットフォームに登録されたソウル主要10大学周辺のワンルームの月額賃料と管理費を分析したところ、保証金1000万ウォン(約105万円)基準のワンルーム(専有面積33平方メートル以下)の平均月額賃料は60万9000ウォン(約6万4000円)、平均管理費は7万8000ウォン(約8250円)であることが分かった。
管理費を合算すると、ソウルの主要10大学の学生は、月平均68万7000ウォン(約7万3000円)を住居費として負担している計算になる。
2024年1月の調査では、平均月額賃料が57万4000ウォン(約6万円)、管理費が7万2000ウォン(約7600円)と集計されていた。1年間で月額賃料は6.1%、管理費は8.1%上昇しており、2024年8月の調査時点での平均月額賃料(60万ウォン)、管理費(7万9000ウォン)と比較しても、ワンルームの賃料は継続的に上昇傾向にある。
大学ごとの上昇率を見ると、成均館(ソンギュングァン)大学周辺の月額賃料が2024年1月の47万ウォン(約4万9000円)から62万5000ウォン(約6万6000円)へと33%上昇し、最も大きな伸びを示した。
中央大学周辺は48万ウォン(約5万円)から52万7000ウォン(約5万6000円)で9.8%上昇、延世(ヨンセ)大学周辺は60万ウォンから64万3000ウォン(約6万8000円)で7.2%上昇、韓国外国語大学周辺は6.9%上昇、高麗(コリョ)大学周辺は6.0%上昇した。
絶対額で最も賃料が高いのは梨花(イファ)女子大学周辺で、1月の時点で平均月額賃料は74万1000ウォン(約7万8000円)だった。その後を、延世大学(64万3000ウォン)、西江(ソガン)大学(64万2000ウォン)、韓国外国語大学(63万1000ウォン)、成均館大学(62万5000ウォン)が続いた。
平均管理費も梨花女子大学周辺が最高額で、10万5000ウォン(約1万1000円)だった。これは、2024年1月(9万ウォン)と比較して16.7%上昇した。
続いて、ソウル大学(8万5000ウォン)、中央大学(8万4000ウォン)、高麗大学(8万ウォン)、慶熙(キョンヒ)大学・韓国外国語大学(7万8000ウォン)、延世大学(7万6000ウォン)、漢陽(ハニャン)大学(7万3000ウォン)、西江大学(6万ウォン)、成均館大学(5万9000ウォン)となった。
『ダバン』のチョン・ジュニョクマーケティング室長は、「ソウルの主要大学街のワンルームの平均月額賃料は2024年8月に60万ウォンを超えて以降、引き続き上昇傾向を見せている」と述べ、「賃料の上昇傾向が続くなかで、大学街のワンルーム市場にも影響が及んでいると考えられる」と分析した。
(記事提供=時事ジャーナル)
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