2017年の「世界で最も美しい顔100人」が発表された。これはアメリカの映画批評サイト『TC Candler』が毎年年末になると発表するもので、今年の1位に輝いたのはフィリピン出身の女優リザ・ソベラーノだった。
日本人のトップはTWICEのサナこと湊崎紗夏。初登場で21位に入った。
TWICEは韓国の芸能事務所JYPエンターテインメントが生み出したガールズアイドルとはいえ、多国籍グループ。日本人メンバーのミナ・サナ・モモと台湾人メンバーのツウィは、ファンの間でその頭文字を取った“ミサモツ”と呼ばれ、グループ内でも高い人気を博している。
今回のランキングではツウィも3位に選ばれているだけに、デビューから苦楽をともにしてきたTWICEのメンバーたちにとっても喜ばしいことだろう。
そのほか、日本からは女優の石原さとみが34位、モデルの小松菜奈が38位、モデルのNikiこと丹羽仁希が84位にランクインしているが、韓国からも選ばれた者は多かった。
最高位はガールズグループAFTER SCHOLLのナナだ。ナナは2014年と2015年には同ラングで堂々の1位に輝いており、昨年2016年度は3位だった。今年は5位と順位は落としているものの、4年連続トップ10圏内に入っているのだから、安定した美しさを保っていると言えるだろう。
そのほかにも韓国からは、ガールズグループBLACKPINKのジェニー(キム・ジェニ)が18位、SMエンターテインメント期待のガールズグループRed Velvetのスルギが23位、女優のイ・ソンギョンが32位、女優兼歌手のペ・スジが51位、Red Velvetのアイリーンが55位、女優のコ・アラが62位、元少女時代のジェシカが69位、女優のパク・シネが88位にランクインしている。
99位のキョルギョンは中国出身だが、TWICEと同じく韓国発の多国籍アイドルグループPRISTINのメンバーであることから、前出のサナ同様に韓国でも取り上げられている。
韓国人が9人、韓国発のグループから2人と計11人が選ばれたこともあって、韓国でも即座に報じられている。
特に今年は同じく発表された「世界で最もハンサムな顔100人」に、防弾少年団のVがアジア人として初めて堂々の1位に選ばれたこともあって、複数のメディアが「世界で最もも美しい顔」のニュースを取り上げているほどだ。
ただ、「世界で最も美しい顔100人」に選ばれた韓国人女性たちの顔ぶれを見ると、ひとつの特長があるように思う。
その多くがK-POPガールズアイドルたちであり、SMエンターテインメント、YGエンターテインメント、JYPエンターテインメントといった“韓国3大音楽事務所”出身者が多いのである。
BLACKPINKや女優イ・ソンギョンはYG、日本ではAraの芸名で知られているコ・アラはSM、ぺ・スジはMissA出身で現在もTWICEと同じJYPに籍を置いている。
3社はアイドルやミュージシャンのマネージメントだけではなく、俳優・女優などのマネージメントも手掛け、グローバル展開しているが、そうした成果が出た格好だろうか。
また、韓国でも以前、「最も理想的なオルチャン(美顔)」アンケートがあったが、そこで選ばれていたキム・テヒなどの人気女優たちが、トップ100圏内に入っていないことも面白い。「美しい顔」の基準が、欧米と韓国では異なるのだろう。
いずれにしても、今年も発表された「世界で最も美しい顔」。“美しい顔”は万人の憧れでもあるだけに、きっと世界各国で話題になっていることだろう。
(文=慎 武宏)
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