もはや風邪のように日常的な病気に…韓国成人の半数以上がかかる“怒り調節障害”とは

2016年06月27日 社会
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韓国人のメンタルヘルスが、日々悪化しているようだ。

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韓国精神健康学会の調査によると、成人男女の半数以上が怒りをうまくコントロールできない“怒り調節障害”を患っており、10人に1人は専門的な治療が必要な状態という。

この調査結果を裏付けるように、最近、頭に血を上らせて事故や事件を起こす韓国人が急増している。

「韓国中が病んでいる」の声も…“怒り調節障害”の実例

6月3日、30代の女が70代の男性に暴力を振るう事件があった。被害者の男性は、散歩中に女性2人がケンカをしている場面に遭遇。彼が近づくと、1人の女性がその場から逃げ、ケンカは終了したのかと思いきや、もう1人の女が男性に絡んできたという。

女は男性に対して「お前」「この野郎」などとつっかかり、ハイヒールで脚を蹴ったり、拳で顔や胸元を何度も殴ったりしたという。通行人が止めに入るも、女は自分に近づく者すべてに、猛獣のように攻撃。警察官が駆けつけ、やっと暴行は収まったが、男性は全治4週間のケガを負った。

この女が見ず知らずの人を殴ったのは、手がけていた事業がうまくいかず、イライラしていたからだという。

目撃者は「最初は男性が悪いのかと思って見ていたら、女の単なる八つ当たりだった」と証言している。実はこの女、過去にバスの車中で理由もなく50代の女性を殴ったことがあるとか。まさに、怒り調節障害者だったのだ。

そんな怒り調節障害者による事件は、まだまだある。

6月2日には、釜山の電車の中で、40代の男がいきなり「このクソみたいな世界、いっぺんぶっ飛ばさなきゃ!」と大声で騒いだ。同じ車両に乗り合わせていた乗客たちは男の言動に脅威を覚え、車掌に知らせたり、携帯で警察に通報したりしたそうだ。

とはいえ、この男は酔っていたわけでも、凶器を手にしていていたわけでもない。「電車の中でメガネのネジが取れてしまい、探そうとしたけど探せなかった」ため、怒りを爆発させたという。

現場に駆けつけた警察官にも拳を振り上げながら抵抗していた男性は、社会への不満を多少なりとも持っていたとはいえ、普段はとてもおとなしかったそうだ。

他にも、50代の男が街路樹を支えるための杭で、通りかかった70代女性の頭を容赦なく強打し、重傷を負わせた事件もあった。また、以前紹介した「江南通り魔殺人事件」や、急増する「報復運転」も、怒りのコントロールに障害があったからこそ起きた事件だろう。

ついカッとなって他人に危害を加える“怒り調節障害”は、韓国ではもはや風邪のように日常的な病気になってしまったようだ。SNSで見かけた「韓国中が病んでいる」というコメントにも、うなずくしかない。

もっとも、韓国人がこんなに「キレやすく」なったのは、韓国社会で長らく美徳とされてきた「パルリ、パルリ(早く早く)」精神の副作用のような気もするのだが…。

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