韓国の男性にとって決して無視できないのが、徴兵制度だ。
成人男性に義務として課せられている兵役だが、当然、期間中には給料が支給される。しかし、その額はとても多いと言えなかったのだが、この度、大幅アップが行なわれることになった。
その背景には、部隊内でのパワハラ、暴力行為などの負の側面の他に、少子化の影響による深刻な「人材不足」という事情もある。
実際、兵役対象者はたった10年で9万人も減少している。それだけ軍務に従事する者の減少は深刻なのだ。
こうした状況から、待遇の改善が決定。まず給料の面では、22年度には二等兵の月給が51万100ウォンだったのに対し、23年度には60万ウォンにまでアップした。当然、昇格していくと支給額もアップする仕組みで、最上位の兵長は67万6100ウォンから100万ウォンにまで大幅アップした(1ウォン=0.11円)。
そんな中、24年度はさらなる給料アップが決まっており、二等兵が64万ウォン、兵長が125万ウォンにまで引き上げられる。
給料以外にも、19年からは任務終了後に部隊内で携帯電話の使用が許可されるようになるなど、人材確保のためのイメージアップに余念がない。
こうした兵役への待遇アップに関しては、「短くない人生の大切な時間を国に捧げた若者に与える小さな報いだと思う」「正直、うらやましいけど、国を護るために励んで欲しい」「仕事もしない議員の数を半減して、もっとあげてあげよう」など、好意的な意見が多くあがっている。
貴重な青春時代を捧げるだけに、待遇があがるのは悪いことではない。
(文=サーチコリア編集部)
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