名古屋市熱田区でタクシーの運転手を暴行し、車両を奪ったとして逮捕された男が、酒を飲んでタクシーを運転したとして、書類送検されたことがわかった。
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はた迷惑なニュースとして記憶に新しいが、奇しくも8月には泥酔者による同様のタクシー窃盗事件が、お隣・韓国の大田(テジョン)でも起きていた。
酔っ払って周囲に迷惑をかける泥酔者は多く、韓国では今、ある泥酔女のニュースが注目されている。
8月22日、蔚山(ウルサン)のある交差点で、泥酔した20代の女性である容疑者Aがタクシーのボンネットの上に上がって足踏みを始めたのだ。
さらに、車体の上部にまで上ると、大声で「私がこれからいう名前の人は全員死刑ね」「私を撮るあなたたちみんな堂々としているの?」「一度撮ってみて」などと、奇声を上げた。
容疑者Aの奇行に対して、周囲にいた野次馬は「カッコいい」などと盛り上がりを見せて、誰も止めるそぶりを見せなかったという。
この映像はオンライン上のコミュニティやSNSに「蔚山泥酔女」というタイトルで掲載された。
被害を受けたタクシーの運転手によると、泥酔女は突然タクシーに近づくと、携帯電話でボンネットを何度も殴り、制止する運転手に向かって大声で「セクハラで告訴する」と叫んだという。
この奇行により、車両の屋根とボンネットは大きく破損し、駆けつけた警察によって彼女は、財物損壊罪などの疑いで在宅起訴し、取り調べを受けることに。現在は、容疑を認めているとのことだ。
なお、被害を受けたタクシーは購入してまだ1年半ほどで、運転手はかなりのショックを受けたそうだ。
オンライン上に広く拡散されたこの事件に、韓国ネット民の中では「彼女は結婚してはいけない。酒飲みの習性は絶対に直らないから」「ゴミだね。恥ずかしい」など、呆れと怒りのコメントが散見された。
一方、泥酔者が起こした事件はこれだけではない。8月17日には、泥酔した状態で面識のない20代の女性を追いかけてセクハラして暴行した後、携帯電話を盗ん逃げた疑いで30代の男性が拘束されたり、同月22日には、泥酔した30代男性が下着姿で停車中のトラックを運転して逮捕されるなど、泥酔者たちに奇行が相次いでいる。
こうした泥酔者たちが起こす事件は、韓国でも大きな問題となっている。実際に韓国警察庁によると、全国で発生した殺人、強盗、暴行、強姦などの主要な犯罪のうち、検挙されたときに酒に酔っている場合が、30%前後の水準になるという。こうした割合は、2015年の32.7%から2016年の32.0%、2017年の31.2%、2018年の30.0%、2019年の29.3%と、少しずつ減っているが、まだ10件中3件は泥酔しての事件だ。
酒飲みが多いとされる韓国だけに、泥酔者たちが起こすトラブルは無関係ではいられないだろう。現在はコロナ禍による自粛を強いられている現状だけに、多少はこらえてもらいたいところだが…。
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