7月26日に韓国で公開予定の映画『軍艦島』に出演し、脚光を浴びているソン・ジュンギ。主演を務めたドラマ『太陽の末裔』が韓国と中国で大ヒットし、日本でも人気の高い俳優だ。
周知のとおり、彼は今年7月、同ドラマでヒロインを務めたソン・ヘギョとの結婚を発表し、話題をさらっている。
そのビッグカップルが、一部で「最強反日カップル」と呼ばれていることを知っているだろうか。
例えばソン・ヘギョは、2016年に日本の三菱自動車が中国で放映するCMのオファーを拒絶している。
『太陽の末裔』のヒットを機に中国で新たな韓流ブームを巻き起こしている彼女は中国のイメージ戦略には適任。それだけに三菱は彼女に巨額のギャランティーを提示していたそうだが、どうして彼女はオファーを断ったのだろうか。
当時、彼女はこんなことを話していたらしい。
「三菱は日本統治時代の徴用問題で、今も訴訟中の戦犯企業。そんな企業のイメージキャラクターは務められない」
特筆すべきは、ソン・ジュンギが最近、彼女のこの行動に賛辞を送っていることだ。
『軍艦島』のメディア試写会の場で彼はこう語った。
「心の中で拍手を送りたかった」
「そのCMのオファーが私に来ていたとしても、常識的にそうしていただろう。今は(ソン・ヘギョが)愛する人になったし、本当に良い行動だったと思っている」
2人が思想的にも深く結ばれていることが伝わってくる言葉だ。
もっとも、そもそもソン・ジュンギは「反日俳優」に挙げられることが少なくなかった。
2011年には、テレビ番組で見せたソン・ジュンギのとある言動が物議を醸している。
東京のレストランを訪れた彼は、日本語で「キムチ、アリマスカ?」と女性店員に質問し、店員は「キムチあります」と答えた。
しかし彼は、「ノーキムチ、“Kimchi”」と店員に返した。「キムチ(Kimuchi)」という日本語式の発音を、「Kimchi」であると教えたのだ。
彼は何度かそれを繰り返し、戸惑う店員が発音をうまくできないでいると、韓国語で「キムチ チュセヨ(ください)」と話したのだった。
しかも彼はその後、カメラに向かってキムチは韓国の食べ物であると強調し、突然こんなことを言い出したのである。
「独島(竹島)は我が領土!」
これに対して撮影スタッフが「東京も我が領土ならいいのに」とリアクションすると、ソン・ジュンギは「いやあ、東京ではなく、独島!」と語気を強めたのだった。
そんな彼が今回出演する映画『軍艦島』も、日本の炭鉱で働かされた朝鮮人徴用工を題材にしたもので、公開を前に日本と韓国で政治的な論争を巻き起こしている作品だ。
撮影中にソン・ヘギョがコーヒーを差し入れしたことからエンドロールに彼女の名前が登場することも話題を呼んでいるが、「最強反日カップル」が携わった最新作は、日韓でどのように受け止められるのだろうか。
前へ
次へ