3月10日11時23分ごろ、韓国の朴槿恵大統領が憲法裁判所から弾劾決定を言い渡され、即時大統領職を解かれた。従って朴氏は青瓦台(大統領府)から私邸に身を移し、一般人として生きることになる。
朴氏はこれからどんな生活を送るのか。お世辞にも“今より幸せかも”などとは言えなさそうだ。
朴氏がもしも5年間の任期を無事満了するか、自ら大統領職を辞退していれば、退職後は様々な支援を受けられただろう。
“元大統領礼遇に関する法律”によると、元大統領には「年間1億ウォン相当の年金・警護・秘書官3人・運転手1人・医療支援・事務室の維持費・死後は国立ソウル顕忠院に安葬」などが提供される。
しかし、「在職中に弾劾・禁錮以上の刑が確定・国籍喪失・処罰回避のための海外逃亡」の場合は対象外で、在職中に弾劾された朴氏はそれらの支援をまったく受けられなくなった。
ただ、朴氏が最高レベルの国家機密を扱う重要人物だったことを考慮し、「一定期間の警護及び警備」は受けることになる。一般的には最大15年及び警備員数25人前後のところ、朴氏の場合は最大10年及び警備員数20人前後になる見込みだ。
それに、形ばかりの名誉だけは守れるかもしれない。“元大統領礼遇に関する法律”で規定されていない部分がそうだ。
例えば、韓国の最高位勲章として大統領に受勲される「ムグンファ勲章」は返却する必要がなく、公務用のパスポートも今まで通り使用できる。もしも“国民統合に貢献できるのであれば”死去の際は国葬を行うこともできるそうだが、実現の可能性は極めて低いかもしれない。
幼少年期からVIPとして育てられ、成人後も政治家として活動してきた朴氏に“普通の暮らし”ができるとは思えない。
どうしても一人では何もできないイメージが強いうえに、まだ未婚という立場だからだ。前途多難な一人暮らしが、朴氏を待ち受けている。
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