韓国の文在寅大統領がベトナムに謝罪した。
ベトナムを訪問中の文在寅大統領は3月23日、首脳会談に先立った冒頭発言で「韓国とベトナムが模範的な協力関係を発展させているなかで、私たちの心に残っている両国間の不幸な歴史に対して遺憾の意を表明する」と話したという。
1960年代のベトナム戦争に参戦した韓国軍は、1万人以上の民間人を虐殺したとされている。「不幸な歴史」はそれを意味しているわけだ。
文大統領は昨年11月、ベトナムのホーチミンで開かれた行事の映像祝電で「韓国はベトナムに“心の借り”がある」と話したことはあった。が、遺憾の意を表明したのは今回が初めてだ。
韓国メディアも、「文大統領“心に残る不幸な歴史に遺憾”…ベトナム主席“立派な言葉に感謝”」(『東亜日報』)、「文大統領、クアン主席に“不幸な歴史に遺憾の意を表明する”」(『SBS』)、「ベトナム訪問中の文在寅大統領“不幸な歴史に遺憾の意を表明する”」(『韓国経済』)などと、こぞって報じている。
興味深いのは、関連記事に触れた韓国ネット民の反応だ。というのも「日本とは違う!」の大合唱なのだ。
「素晴らしいこと。過去を否定する民族に未来はない。日本とは違うのだから!」
「安倍よ、見習え」
「よくやりました。歴史を捏造する島国とは違うところを見せてくれました。国民請願までした韓国国民も立派です」
「本当にカッコいい」
「遺憾の表明は誰が見ても良いこと。安倍と比べるとさらに良く見える」
「私たちが日本に謝罪を求めるのであれば、ベトナムに謝罪するのは正しい」
「私たちは日本とは質的に違う。謝罪することも知らなければならない」
「日本が一番悪質だな」
「日本とは違うところを見せ付けてくれた」
いずれにしても、初めてベトナムとの不幸な歴史に謝罪の意を表明した文在寅大統領。その行動は、韓国で非常に肯定的に受け止められているようだ。
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