前代未聞の“崔順実(チェ・スンシル)スキャンダル”によって、朴槿恵大統領の支持率が急落している。
その支持率は世論調査会社「The Opinion」が1000人を対象にした10月31日の調査によると、ついに10%台を下回る9.2%に。10月(34.2%)から25%ポイントの大暴落となった。
退陣を求める声も上がっている。「大統領は辞任すべき」が67.3%に上り、「国内政治活動を中断するべき」という回答も67.0%だ。
朴槿恵大統領としては過去最低の支持率を更新したわけだが、韓国の歴代大統領という枠で見ると、歴代最低支持率を記録したわけではない。
そもそも朴槿恵大統領に限らず、ほとんどの歴代大統領がそれぞれ低い支持率を記録してきた。
調査機関によって微妙な差はあるものの、例えば、金大中大統領は就任当初71%の支持を受けたが、次男や三男の逮捕によって24%まで落として任期を終えている。
支持率60%で任期をスタートさせた盧武鉉大統領は、実兄の不正疑惑と不動産政策の失敗などで最後は12%まで暴落。李明博大統領も任期開始直後は支持率52%だったが、米国産牛肉の輸入問題などで政権1年目に最低の21%を記録した。
ただし、歴代最低支持率の記録保持者は、金泳三大統領だ。その最低支持率はなんと6%(韓国ギャラップの調査)。
金泳三大統領は就任初期は、全斗煥、盧泰愚元大統領を逮捕して、史上最高となる支持率83%を記録したが、息子の不正事件やIMF通貨危機によって、政権5年目の支持率が6%となっている。
現在、支持率9%台に突入した朴槿恵大統領による歴代最低支持率の更新も近いかもしれない。
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