日本 18万1524ドル(24位)
韓国 1732万607ドル(1位)
ハードとソフト作りで世界のゲーム市場を席巻してきた日本とは違い、韓国ではここ十数年、世界各国で行われる大会賞金や企業スポンサーを得ながら生計を立てるプロゲーマーたちが増えはじめた。
オンラインゲームの創世期から実力を養ってきたということもあり、「E-sports Earning」が集計する世界プロゲーマー獲得賞金ランキングでは、韓国人が上位を独占。積み上げた獲得賞金の総額は2014年3月時点で、なんと約1700万ドルに達しているという。
世界プロゲーマー獲得賞金ランキングを見ると、1位を記録しているイ・ジェドンの50万6486ドルをはじめ、3位イ・ヨンホ(44万6371ドル)、5位チャン・ジェホ(43万5848ドル)、8位チャン・ミンチョル(42万6926ドル)、9位チョン・ジョンヒョン(39万116ドル)と、10人中5人が韓国人だ。日本人の名前はトップ10には入っていない。
そのため、韓国ではプロゲーマーに対する社会的な認知が高まっており、少なくない若者がゲームを職業にするという道に夢を見出している。
ただし弊害がないわけではない。オンラインゲームが社会に深く浸透することで、ゲーム中毒者が続出するという社会問題も深刻さを増しているのだ。
そんな現状を打開しようと、韓国では青少年たちの夜間ゲームを強制的に禁ずる「シャットダウン制」が施行された。これは2011年5月19日に導入された青少年保護法の改定案に従って新たに新設された条項で、2011年11月20日から施行されている。
ゲーム業界にとってマイナスでしかない「シャットダウン制」が、未だにゲーム会社やユーザーから猛反発を受けていることは言うまでもない。以前、法案を提出したセヌリ党議員のHPは批判文で炎上し、アクセス不能になる事態にまで発展。また、違憲だという主張もあったことから、2014年4月にわざわざ最高裁判所が判断を下して合憲と認めたという経緯もある。
いずれにせよ、世界のプロゲーマー獲得賞金ランキングで圧倒的な強さを誇っている韓国。その上位独占の勢いは、当分揺るぎそうにない。
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