新規感染者数が過去最多を記録している韓国では、政府が首都圏の新型コロナ防疫対策を“第4段階”に引き上げたことを国民の70%が評価した。
世論調査機関リアルメーターがYNTの依頼で、全国満18歳以上500人に調査した結果を7月12日に発表した。
それによると、コロナ対策を強化したことについて回答者の71.9%が「評価する」と答えた。「とても評価する」が45.3%、「ある程度評価する」が26.5%で、肯定的な見方が大半だった。
反対に「評価できない」は25.7%にとどまった。「とても評価できない」が14.9%、「ある程度評価できない」が10.8%となった。「よくわからない」が2.5%だった。
年齢別に見ても、すべての年代で肯定的な評価が上回った。特に30代(評価する75.9%、評価しない24.1%)、20代(評価する74.3%、評価しない24.3%)と、若い世代が歓迎した。
支持政党別に見ると、与党である共に民主党支持者は「評価する」が91.4%に上った。対して国民の力支持者は「評価する」47.3%、「評価しない」48.5%で意見が分かれた。
そもそも韓国政府の新型コロナ防疫対策である「社会的距離確保」は、第1~第4段階に分けられる。これまでは計5段階あったが、去る7月1日に4段階に変更された。
最も深刻な第4段階は、段階名称が「大流行/外出禁止」となっており、「全国的に防疫・医療体制が限界に到達」を意味する。対応策としては「外出禁止、ステイホーム」だ。新規感染者数が「全国で2000人以上」や「首都圏で1000人以上」となった際に引き上げられる。
韓国の最近の新規感染者数は、7月10日1324人、7月11日1100人、7月12日1150人、7月13日1615人となっている。ソウルでは7月13日に新規感染者数638人を記録し、過去最多となっている。
まさに感染者急増で“第4波”が襲来したため、コロナ対策を第4段階に引き上げたことが評価されるのも当然かもしれない。
今回の調査は7月9日に行われ、標本誤差±4.4%ポイント、信頼水準95%だ。
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