日本では「終戦記念日」と呼ぶ8月15日を前に、ソウル市はソウル市庁に巨大な韓国国旗(太極旗)を掲げた。
8月12日に市庁本館正門の外壁に展示された国旗は、縦13メートル、横18メートルという巨大さ。登録文化財「韓国光復軍署名文太極旗」をモデルに制作したものだという。
写真を見れば明らかなように、巨大国旗には手書きの文字が刻まれている。
「完全独立のために努力しよう」「祖国のために犠牲になろう」などの文字は、日本の統治時代に闘った光復軍軍人らが書いたもの。同軍に所属する70人余りの署名も書き込まれている。
また、巨大国旗の下には黄色の文字で、「私は誇らしい太極旗の前で、自由と正義の大韓民国の栄光のために忠誠を誓うことを決意します」という“決意文”も書かれている。
かなりインパクトの強い展示物だろう。
ソウル市の市民疎通企画官は韓国メディアに、同イベントの意図を答えている。
「ソウルの中心に掲げた韓国光復軍の署名文太極旗が日本統治時代に祖国独立を願った国民たちの切実な思いをよみがえらせるきっかけになることを期待する。ソウル市が用意した多様な記念イベントを通じて、“光復節”(8月15日)の歴史的な意味を共感されることを願う」
ソウル市では巨大国旗の展示以外にも、独立運動に関するミュージカル『忘れられた英雄』の公演、慰安婦被害者の映画『帰郷』の無料上映、ソウル市立交響楽団による記念音楽会などを催すという。
日本に奪われた国家の主権を取り戻したという意味で、8月15日を“光復節”と呼ぶ韓国。首都ソウルでは、記念行事が盛大に行われるようだ。
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