新型コロナに関する45カ国アンケートで見えた日韓の違い「個人的な権利の一部を犠牲にできる」

2022年03月14日 国際 #新型コロナ
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ギャラップ・インターナショナルが3月14日に公開したアンケート結果(2021年10~12月に実施、計45カ国の成人計4万2060人が対象)によると、「新型コロナワクチンの効果が疑わしい」との質問に、49%が「同意する」と答えた。逆に「疑わしくない」を意味する「同意しない」は43%だった。

ワクチンの効果を疑っている回答者の内訳は、「とても同意する」18%、「どちらかといえば同意する」31%だった。これは44カ国の平均の数字だ。

では、ワクチンの効果を最も多くの国民が疑っている国はどこか。1位アルバニア(86%)、2位ガーナ(73%)、3位フィリピン(68%)などだ。逆に最もワクチン効果を信じている国はオーストラリア(18%)で、イギリス(28%)、スペイン(29%)などが続く。

日本は、ワクチンの効果を疑う人が少数派という結果だ。「新型コロナワクチンの効果が疑わしい」という質問に「同意する」のは33%で、「同意しない」が過半数(53%)に上った。今回のアンケート結果では、44カ国中、5番目にワクチン効果を信じている国となった。

韓国もワクチン効果を信じる人が56%で、疑わしいと答えた人(42%)を上回った。

一方で、「新型コロナの危険性が誇張されていると思う」という質問については、44カ国平均が「同意する」(44%)、「同意しない」(49%)と拮抗した。

世界44カ国で最も「誇張されている」に「同意する」との声が少なかったのは、わずか17%の日本だ(「同意しない」72%)。新型コロナへの危機感が世界的に高いと見ることができるだろう。韓国も「誇張されている」は35%で、「誇張されていない」(64%)が大きく上回った。

日韓の違いが明確だったのは、「ウイルスの拡散を防ぐ助けになるのであれば、個人的な権利の一部を犠牲にすることができる」という質問においてだ。

44カ国の平均が「犠牲にできる」60%、「犠牲にできない」31%となったなか、韓国は「犠牲にできる」が64%(「犠牲にできない」34%)と平均を上回った。意外にも、日本は「犠牲にできる」との回答者は19%(「犠牲にできない」58%)のみとなり、44カ国で断トツに低い数字となった。

なお今回の調査結果は標本誤差±2.5%、信頼水準95%だ。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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