日本のNHKが行った世論調査が韓国でも注目を集めている。他でもなく、今後の日韓関係に関する調査だからだ。
NHKが3月15日に発表した調査結果によると、今後の日韓関係は良くなると思うかという質問に、「良くなる」と答えた人は全体の25%で、「変わらない」と答えた人が59%で最も多かった。「悪くなる」は4%だった。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が選出された直後である2017年の同様の調査結果では、「良くなる」7%、「悪くなる」24%、「変わらない」56%であった。
【注目】日本5%vs韓国56%という意識のズレ…なぜ韓国人は「日韓関係は今後良くなる」と考えたのか
「変わらない」が過半数を占めているが、5年前に比べると今回は「良くなる」が3倍以上も増えており、「悪くなる」も6分の1まで減少したことになる。
そんなNHKの調査に韓国メディアも注目している。
「日本国民59%“ユン当選も韓日関係は変わらない”」(聯合ニュース)、「日本国民10人中6人“韓日関係は変化しない”」(SBS)、「日本国民59%“韓日関係は変わらない”…文大統領当選直後と酷似」(MBN)といった具合に、大統領が変わっても日韓関係は変わらないという日本の意見を強調した。
それでも「5年前に比べて“肯定”回答が急増」(韓国経済)と、一言加えるメディアもあった。
多くの韓国メディアは、日本国民が「変わらない」と答えたことについて、徴用工訴訟問題や慰安婦問題で深まった両国の葛藤が簡単には解消されないとの見解が多いためと見ている。
韓国国民の反応はどうか。オンライン上では様々な意見が出ている。
否定的なものとしては、「良くなることはないだろう。私たちもそう思う。私たちはやられた側で、あなたたちはやった側なのに、やったほうが怒っている状況でどんな関係改善があるのか」「ブッタやキリストが当選しても変わらない。あなたたちが変わらなければならない」「韓日関係は日本から始めたことだからな」「そんなに急いで改善する必要があるのだろうか」「中国と違って利益もないし、改善する必要を感じない」といった反応が見られる。
一方で、「好きでも嫌いでも北東アジアの自由陣営国家は韓国、日本、台湾だけ。団結しなければならない」「北朝鮮を好んで日本を嫌う人はなんなのだ?」といった意見もあった。
大統領選に勝利したユン・ソギョル当選者は、たびたび日韓関係の改善を進める考えを示してきた。彼が大統領に就任するのは5月だが、今後も両国に関する動きに注目したい。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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