視聴率が低迷して、何かと話題になっているフジテレビの看板バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』。
実は同番組、韓国でも過去に何かと話題になった“悪名高きバラエティ番組”として知られていることをご存じだろうか。
例えば2009年8月。
韓国の人気俳優チョン・ウソンが「食わず嫌い王」に出演した際、キムチを紹介する英語表記が正しい「kimchi」ではなく「kimuchi」となっていたことに、韓国のネット住民たちが大激怒した。
チョン・ウソンの所属事務所は「チョン・ウソンが書いたのでなく、番組スタッフが書いたもの」と釈明したが事態は収まらず、チョン・ウソン自らが謝罪文を発表し、それが一般紙や経済紙でも報じられたほどである。
2012年2月には“グンちゃん”ことチャン・グンソクが同じく「食わず嫌い王」に出演したことで“身長詐称”疑惑にさらされ話題になったこともある。
チャン・グンソクはプロフィール上で身長182cmとしていたが、日本のネットユーザーたちの間で「公称177cmとされるとんねるず木梨憲武と並んでもさほど背が変わらない」という指摘が出た。
「嘘つきグンソクだ」という非難を受けていることが韓国で報じられ、韓国のネット住民たちたちは大激怒したのだが、その怒り具合が尋常ではなかった。
「チャン・グンソクを見たことがあるけど実物も大きいぞ」
「5cmの違いはぱっと見ただけではわからないはず。日本の妬みだ」
このように日本のネットユーザーたちへの対抗心剥き出しの反応が相次ぎ、ついにチャン・グンソクの事務所が対応した。
「チャン・グンソクは実際の身長は182cmが正しい。今回の論争に神経は使わない」と公式見解を示したほどなのである。
そして、昨年2015年10月には、韓国の大手スポーツ新聞『スポーツ・ソウル』でも、とんねるずの暴挙が大々的に報じられた。
同メディアは10月22日のトップニュースとして、「女性歌手の胸に手を? 日本で“セクハラ放送”論乱」という大見出しを掲載。ヒュー・ジャックマンと西内まりあが出演した(10月15日放送)の「食わず嫌い王」を問題視したのだ。
このときの放送では、石橋貴明が西内まりあの胸元にボディタッチする素振りを見せたことにヒュー・ジャックマンが驚きの表情を示したことが話題になったが、韓国メディアは容赦なかった。
「いくら芸能人であっても酷すぎる」という非難の声が上がっていることを詳細に紹介。
「日本の人気コンビのとんねるずの石橋貴明がセクハラ論乱に巻き込まれている」と報じたのだ。
『スポーツソウル』紙は1985年創刊の人気スポーツ紙だけに、韓国ネット住民たちの間でも大きな論争の的になったのは言うまでもない。
こうした過去の事例から韓国でも何かと有名な『とんねるずのみなさんのおかけでした』。日本で放送打ち切りとなった際には韓国でも大きな話題を集めるかもしれない。
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