同作は、超能力を持ったペットの犬「ポテンドッグ」が小学生と力を合わせて犬たちだけの世界を夢見る悪の組織に対抗して戦い成長する過程を描いた7歳以上の視聴者子供向けアニメ。ミュージカル形式にストーリーが展開するのだが、子供向けでありながら2021年上半期には劇中歌『うんこ踏んじゃった(原題)』が、一大センセーションを巻き起こしたことも記憶に新しい。
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これは、団地周りに撒かれた大量の便を踏んでしまったキャラクターたちが突然踊り出すシーンの抜粋で、韓国内でもYouTube再生数300万回を超えるほどの注目を集めた。低音で「うんこ踏んじゃった」というフレーズを繰り返しながら、キャラクターたちがK-POPアイドルばりに激しくダンスする姿は、韓国のyoutube内で「踊ってみた」動画ブームを巻き起こす程だ。
そんな『ポテンドック』だが、最近になり子供向けというには不適切なシーンや表現が多いと問題となっている。問題となったのは、犬の変身シーンを撮影して、動画を流布すると脅迫して他人の顔をこっそり撮影するよう強制するというシーン。これは、「不法撮影物流布脅迫」の内容が盛り込まれているとして、物議を醸した。
さらに、小学生のパンツの露出や飼い主に睡眠薬を与えるシーンなど、子供向けというにはいささか健全さを欠いているシーンなども散見された。実際、去る7月には市民団体からの抗議を受けて、視聴推定年齢を7歳以上から、12歳以上に引き上げることもあった。
こうした過激さが問題視された結果、韓国の放送通信審議委員会により法廷制裁を受ける結果に。この判断には、韓国ネット民からも「子供が何を見て育つのか考えるべきだ」、「子供向けだからってパンツやうんこを乱用するのは、子供騙しすぎる」など、厳しい意見も多い。
ちなみに、放送通信審議委員会では、放送番組の法違反程度が重いと判断されたときに法定制裁を下すことができ、違反が軽微な場合には単純勧告や意見提示をすることができる。法定制裁は今後再承認審査過程で減点要因として作用する。注意は1点、警告は2点、関係者懲戒は4点、課徴金は10点が減点される。
コメントにもあったが、子供向けと子供騙しは違う。対象が幼いからこそ、しっかりとした作品作りに邁進して欲しいものだ。
文=サーチコリア編集部
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