2024年12月3日に発生した非常戒厳騒動に関連して「内乱首謀」容疑を受けている尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領に、死刑が求刑された。
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チョ・ウンソク内乱特別検事チーム(以下、内乱特検チーム)は1月13日午後9時35分ごろ、ソウル中央地裁・刑事合議25部(チ・グィヨン部長判事)の審理で開かれた尹前大統領の内乱首謀などの事件の論告求刑公判において、法定最高刑を言い渡すよう裁判所に要請した。
内乱首謀容疑の場合、死刑、無期懲役、無期禁錮の中から求刑することができる。
パク・オクス特検補はこの日、「尹前大統領の非常戒厳宣言は、憲法を守護し国民の自由を増進させるという責務を放棄し、国家の安全と国民の生存を本質的に侵害したものだ」とし、「その目的、手段、実行の様態を見れば、反国家活動の性格を持っている」と指摘した。
パク特検補は続けて、「被告人は反省しておらず、量刑において参酌すべき事情がなく、重い刑が選択されるべきだ」とし、「法定刑の中で最低刑を選ぶことは妥当ではない。法定刑の中で最低刑でない刑は死刑しかない。悲劇的な歴史が繰り返されないよう、全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)に対する断罪よりもさらに厳正な断罪が必要だ」と求刑理由を明らかにした。
さらに、「尹前大統領は、違憲・違法な非常戒厳を通じて国会と選挙管理委員会の機能を毀損し、国民の政治的自由と生命、身体の自由に重大な脅威を加えた」とし、「大韓民国は民主主義を勝ち取るために数多くの犠牲を抱えてきた国であり、二度と権力維持を目的として民主主義を損なうことが繰り返されてはならない」と説明した。
また、「最大の被害者は、独裁と権威主義に対抗して犠牲を払いながら守ってきた我が国民だ」とし、「民主主義と法治主義といった尊い憲法価値と自由など、核心的な基本権が内乱によって一瞬にして崩れ落ちた」と強調した。
この日、内乱特検は尹前大統領とともに戒厳を謀議するなど、非常戒厳事態の“ナンバー2”と指摘されているキム・ヨンヒョン前国防部長官に対しては無期懲役を求刑した。
パク特検補はキム前長官について、「警護処長であり国防部長官として、この事件の内乱謀議段階から実行段階まで、被告人・尹錫悦と一体となって動いた」とし、「被告人は単なる加担者ではなく、犯行全般を支配・統制した者であり、首謀者と変わらない地位にあった」と指摘した。
そして「被告人はこの事件の内乱犯罪において、被告人・尹錫悦とともにこれを企画・主導し、軍を動員した犯行の実行構造を設計・運営した核心人物であり、その責任は極めて重大で、酌量すべき事情は全くないため、厳重な処罰が不可避だ」と求刑理由を述べた。
特検は、尹前大統領、キム前長官とともに裁判を受けているノ・サンウォン前国軍情報司令官など、軍・警察の主要関係者7人についても、全員に懲役10年以上を求刑した。特検はノ前司令官について、尹前大統領とキム前長官を除いて最も重い刑である懲役30年を求刑した。
また、ノ前司令官といわゆる「ハンバーガー会合」を共にした人物であるキム・ヨングン前国防部調査本部捜査団長は懲役10年を求刑された。
警察関係者のうち、「布告令」に基づきキム・ボンシク前ソウル警察庁長に国会封鎖を指示した容疑を受けているチョ・ジホ前警察庁長には懲役20年、その指示を受けて実行したキム前庁長とモク・ヒョンテ前国会警備隊長には、それぞれ懲役15年と12年が求刑された。
このほか特検は、防諜司と警察による主要人物の逮捕部隊運営疑惑に関連し、指揮権限を乱用した容疑を受けているユン・スンヨン前警察庁国家捜査本部捜査企画調整官に対しては懲役10年を求刑した。
この日、無表情で裁判に臨んでいた尹前大統領は、パク特検補が死刑を求刑した瞬間、呆れたというように笑いながら左右を見回した。
傍聴席では尹前大統領の支持者たちが裁判部に向かって「狂っている」「ふざけたことを言うな」といった暴言や野次を浴びせ、これに対してチ部長判事が直ちに制止に乗り出す場面もあった。
(記事提供=時事ジャーナル)
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