2017年、韓国初の女性大統領である朴槿恵（パク・クネ）大統領が、大規模な汚職スキャンダルによって失脚した。
民主的に選出された大統領が汚職で辞任に追い込まれたのは、韓国建国以来始めてのことだった。
任期を満了することなく終了した朴政権。その後を継いだのが、文在寅（ムン・ジェイン）大統領だったが、来る3月、文政権は任期を満了する。
そのためお隣・韓国では現在、次期大統領選挙が熾烈さを増している。
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韓国の世論調査会社・韓国ギャロップは定期的に、大統領候補への支持率を発表している。
1月14日に公開された、全国満18歳以上の有権者1001人を対象にした同調査では、イ・ジェミョン37％、ユン・ソギョル31％、アン・チョルス17％、シム・サンジョン3％、その他の人物2％で、有権者の10％が意見を留保した。先週と比較すると、ユン・ソギョルが5％ポイント上昇、イ・ジェミョンとアン・チョルスもそれぞれ上昇し、シム・サンジョンは2％ポイント下落している。
人気を二分するユン氏とイ氏だが、両氏共に身内のスキャンダルに頭を悩ませてもいる。
ユン氏の妻キム・ゴンヒ氏が2007年に私立大の兼任教授に採用された際、虚偽の経歴書を提出していたとの疑惑が、ニュース専門放送局「YTN」の報道で判明した。
一方でイ氏は、長男が2019年から2020年にかけて、ネット上のポーカーサイトなどで不法賭博を続けたということが判明している。
両氏共にスキャンダルが流出したことで、若干の痛み分け感もあり、次期大統領予想はまだまだ難しい状態ともいえる。
現状、有力候補による一騎打ちになっている韓国の大統領選挙。誰が当選するにしても、コロナ禍での政権は、世間の評価は厳しくなることが予想される。長く支持されるリーダーが誕生することに期待したい。
（文＝サーチコリア編集部）
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