新型コロナウイルス対応に関連して、各国の指導者たちの動向は国民に厳しく評価される。実際、新型コロナウイルス対応で後手に回っている印象が拭えない現政権の支持率は、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の8月21、22両日の合同世論調査によると、32.1%と、かなり厳しい状況にある。
お隣・韓国の状況はどうだろうか。
韓国ギャラップが2021年8月第四週(24~26日)、全国満18歳以上1,000人に「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は己の職務を上手く遂行しているのか。それとも、上手く遂行できていないのか」という質問を投げかけた。その結果、38%が肯定的に評価し、54%は否定的な評価、その他は意見を留保した(どちらでもないこと3%、知らず/回答拒否5%)。
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定期的な調査がされるこの質問だが、大統領肯定率は先週比より2%ポイント下落、不正率は2%ポイント上昇した。年齢別肯定/否定率は18~29歳(以下20代)が31%/57%、30代が41%/51%、40代が57%/38%、50代が37%/57%、60代が30%/61%となった。
支持する政党別にみると、「共に民主党」支持層の80%が大統領職務遂行に対して肯定的に評価し、「国民の力」支持層は89%が否定的だ。現在支持する政党がない無党層でも、肯定20%、否定60%と、否定派がリードした。政治的性向別大統領職務肯定率は進歩層で69%、中途層から35%、保守層で15%だ。
大統領の職務遂行に対して肯定的な評価を下した層にその理由を尋ねた結果、(383人、自由回答)「新型コロナウイルス対応」(39%)、「外交/国際関係」(11%)、「安定感/平和な国」(5%)、「福祉拡大」「経済政策」「庶民のための努力」(以上3%)の順だった。
一方、職務遂行に否定的な評価を下した層は否定的評価の理由に(536人、自由回答)「不動産政策」(28%)、「新型コロナウイルス対応」(14%)、「経済、民生問題の解決の不足」(11%)、「ダブルスタンダード」(5%)、「北朝鮮関係」(4%)、「全般的に不足している」、「リーダーシップ不足/無能だ」、「人事問題」、「独断的/一方的/偏向的」(以上3%)などを指摘した。
日韓共に、指導者たちの求心力の低下が危惧される状況だけに、今後の改善策に期待する他ない。
◇調査概要
調査期間:2021年8月24~26日
回答方式:電話調査員インタビュー
調査対象:全国満18歳以上1,000人
回答率:14%(総通話6,935人のうち1,000人が回答済み)
依頼先:韓国ギャラップ独自調査
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