驚き!! 竹島=独島に有名プロ招待の国際ゴルフ大会の仰天計画があった!!

2021年08月13日 政治 #日韓関係 #ゴルフ
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日韓両国が領有権を主張する島、竹島=独島。かつてこの島でとんでもないイベントが行われようとしていたことをご存じだろうか。

この島は、西島と東島で成る総称でふたつの島の距離は約150メートルになるが、東島に特設グリーンを作ってパー3のショートコースを楽しもうというゴルフ大会が、2015年8月開催を目指して企画されたのだ。

しかも、その発案者は韓国はもちろん、日本のネット住民たちの間でも有名なあの人物だった。

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自称“韓国広報専門家”を名乗っている徐敬徳(ソ・ギョンドク)教授がその人だ。

誠信女子大学の文化観光部(日本の文科省に相当)の海外文化広報院諮問委員、国家ブランド委員会委員などを歴任し、著書や番組出演も多数。かつては国営放送KBSで『徐敬徳の国家代表』という冠番組も持っていた有名人だが、その言動はかなり扇動的だ。

韓国人にとっては“愛国”に映るが、日本人からすれば“反日”しか映らない彼が展開してきた主な行動をざっと紹介すると、次のようになる。

例えばニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、ウォールストリート・ジャーナルなどに、この島は韓国の領土と主張する広告を出稿したり、慰安婦問題に関して日本に謝罪を促す広告を出稿。「日本海(sea of japan)」と表記するメディアや関係各所に抗議して、「東海(east sea)」と書き直させる運動も展開してきた。

2014年5月には、サッカー日本代表の当時のユニホームが、エムブレムを中心に放射状に広がっていく11本の線が旭日旗を連想させるとして、批判広告をニューヨーク・タイムズに出稿した。

2015年には世界経済フォーラムの年次総会が行なわれるスイス・タボスにわざわざ出向いて、「Come visit East Sea 2015」と書かれた巨大ビルボード広告(横10m×縦2m)を掲載した。

そんな徐教授が満を持て発表したのが、『独島ゴルフ大会』だった。その発表は2015年1月になされたが、そのときの韓国メディアの取り上げ方が刺激的だ。

左がソ・キョンドク教授

「独島(=竹島)でホールインワン」(ネットメディア『NEWSIS』)

「独島で“パー3のゴルフ”を打とう」(ニュース専門テレビ局YTN)など複数の韓国メディアが大々的に報じたのだ。

しかも、ソ教授はただのゴルフ・イベントではなく、こんな大風呂敷まで広げてみせた。

「チェ・ギョンジュ、パク・インビら韓国人プロが参加を打診中で、アーノルド・パーマー、ジャック・ニクラウス、アニカ・ソレンタムにも招待状を送るつもりだ」

韓国はもちろん、世界の有名プロゴルファーたちを招いた国際大会にすると言い出したのだ。

この仰天プランに韓国のネチズンたちも盛り上がり、ネット上には「日本ではできないイベント!」「ソ教授、韓国のためにご苦労様です!!」といった言葉が並んだ。

親しみやすいルックスと 明るく元気に“韓国愛”を語ることからソ教授は意外とファンが多いのだ。

ただ、その一方で、「またソ教授がいらぬことを。彼のおかげで国が騒がしくなる」との書き込みもあった。彼の愛国パフォーマンスがときに扇動的だとして、一部では“愛国を利用した売名行為”と揶揄されていたのだ。

そんな賛否両論で盛り上がったゴルフ大会は思わぬ結末を迎えることになる。

最初はアドバルーンを派手に打ち上げたが、結論的に言うと開催されなかったのだ。

ただ、そもそも企画が持ち上がったときから、開催は難しいとされてきた。

ソ教授は「光復節(8月15日)前後に開催したい」としていたが、そのときは日本、韓国、アメリカでシーズン真っ最中。

しかも、政治的意味合いが多分に含まれたイベントに有名プロたちが参加するはずもなかった。

韓国のゴルフ記者たちも「海外の有名プロはもちろん、韓国人プロも参加を見合わせるでしょう。日本でも活躍する彼ら彼女らが、わざわざ火種や反感を招くような行事に参加するとは思えない」「ゴルフ界から賛同は得られないではないか」との意見も多かったのだ。今となってはソ教授の売名パフォーマンスのひとつに過ぎなかったと結論づけることができるだろう。

ちなみに独島=竹島が韓国でゴルフのネタにされることは、過去にもしばしばあった。

例えば仁川(インチョン)市にある『SKY72ゴルフ場』では以前、コース内に“韓半島ホール”を設置。朝鮮半島の形をしたフェアウイ右横にあったハサード・エリアに竹島を連想させるスポットを人為的に作り、そこに太極旗を立てて訪れたゴルファーたちを楽しませていた。

江原道(カンウォンド)の『O2ゴルフ&リゾート』では、グリーン周りに竹島の形をした“独島バンカー”なるものを作り、ティーショットから直接そこにボールが収まったゴルファーには、抽選で「独島旅行券」がペアで当たるというイベントを行っていたという。

日本と韓国の間で何かと話題になる島。今年も8月15日を迎えたことで、喧々諤々がありそうな気配だが……。

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