人気K-POPアイドルが「キムチ」を「泡菜(パオツァイ)」と表記し、韓国で議論を呼んでいる。
K-POPボーイズグループ「TWS(トゥアス)」の中国出身メンバー、ハンジンが最近、ファンとのコミュニケーションアプリでキムチを「泡菜」と表記した。
日本の大手牛丼チェーンの中国語メニューでもキムチが「泡菜」と表記された例があるが、韓国はキムチと「泡菜」はまったく異なる食品だと主張しており、さらに中国がキムチの起源を「泡菜」だと主張しているため、見過ごせない問題となっている。
2月5日、誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授が自身のフェイスブックを通じて「最近、同じ内容に関する非常に多くの情報提供が寄せられている」とし、ハンジンの件を取り上げた。
ソ教授は「ご存知の通り、韓国のキムチと中国の泡菜は明確に異なる食べ物だ」と述べ、「特に中国は、キムチの起源が泡菜だとし、自国の文化だと強引に主張している」と説明した。
続けて「このような状況下で、中国人メンバーのハンジンがキムチを泡菜と表記したのは、明らかに誤った行為だ。何よりも対外的な影響力が大きいスターである以上、もっと慎重であるべきだったし、韓国人の文化的感情を理解するべきだった」と指摘した。
ハンジンはすでにコメントを削除しているが、ソ教授は「二度とこのようなことが起きないことを願う」とし、「今後は、中国に口実を与えるようなこのような事態が発生しないよう、より一層の注意が必要」と強調した。
近年、韓国と中国はキムチをめぐって激しい立場の違いを見せている。
中国はキムチを「自国の文化」と主張しており、実際に中国最大のポータルサイト『百度(バイドゥ)』の百科事典では、「韓国のキムチは中国が起源である」という記述が存在するともされる。
韓国文化体育観光部は2021年に「公共用語の外国語翻訳および表記指針」を一部改正し、キムチの正しい中国語表記を「辛奇(シンチ)」と定めたが、依然として「泡菜」と訳されることが多いのが現状だ。
韓国のオンライン上では「K-POPに外国人メンバーは必要ないのでは?」「中国人メンバーを育てても結局は中国に戻るだけ」「K-POPは韓国人だけで十分だ」といった批判的な声が上がっている。
一方で、「意図的にやったことではないだろう」「中国に反論するよりも世界的にキムチを知らせたほうがいい」「所属事務所は何をやっているんだ?」といった反応もあった。
定期的に議論となるキムチの「泡菜」表記問題。今後も同様の議論は繰り返されるだろうが、韓国側は根気強く対応していくしかないのかもしれない。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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