韓国と中国が8月24日で国交正常化30周年を迎えた。そんななかで近年、韓国人の中国の見方に変化が生じていることがわかった。
【注目】韓国で「差別を受けた」と答えた日本人は大幅減の一方で…
韓国の『中央日報』と東アジア研究院が全国の成人1028人を対象に行った対面調査の結果が興味深い。
同調査結果によると、「中国が近い未来にアメリカを超える」と考えるかどうかについて質問したところ、「超える」(48.2%)と「超えない」(51.8%)が拮抗する数字となった。
ただ、7年前の同様の調査に比べると、中国の“アメリカ超え”を予想する人は大きく減った。東アジア研究院が2015年に行った調査によれば、中国がアメリカを超えるという回答が73.4%に達していた。それを踏まえると、48.2%だった今回はかなり減少したといえる。
同じく、中国はアメリカを超えられないという回答は、2015年は26.5%だったが、今回は51.8%に大きく上昇している。韓国人の中国に対する見方が変化していることがわかるだろう。
そもそも「中国の浮上が韓国の経済・安保にどう作用するか」という質問に、「機会」と答えたのは19.3%のみ。その4倍近い75.4%が「脅威」と考えている。
そして「アメリカと中国の間に深刻な葛藤が生じた場合、どちらを支持するか」という質問では、「アメリカ支持」が41.2%、「中立維持」が56.6%となったなか、「中国支持」はわずか2.1%にとどまった。
全体的に韓国人の中国への信頼がなくなってきている印象だが、より単純に「中国に対する印象」では、「肯定的な印象」は11.8%に過ぎず、「良くない印象」が70.3%にも上った。2015年調査では「良くない印象」が51.5%だけに、20%ポイント近くも中国嫌いが増えている状況だ。
では、なぜ中国に否定的な認識を持っているのだろうか。理由の1位は「サードの報復など中国の高圧的な行動」(54.9%)で、「歴史的な葛藤」(12.9%)、「共産党の一党支配体制」(12.0%)と続いた。
最近、韓国オンライン上でも中国に対する批判的な声が多いが、“中国離れ”は今後も加速していくのだろうか。注視したい。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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