激務&薄給で「拷問」とも…韓国版センター試験に苦しむ教師の悲惨な実態

2022年11月15日 政治
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その理由(複数回答可)としては、「過度な責任」(97.8%)と「体力的なキツさ」(96.6%)、「早朝出勤」(88.9%)、「低い監督手当」(83.3%)といった回答が挙げられた。

なお、監督官の手当は地域や外国語担当などで変動があるが、平均して15万ウォン(日本円=約1万5000円)と総じて低い。このため、教師たちの間では「修能監督官は拷問だ」という言葉もあるほどだ。

実際、監督官は受験生たちに負けず劣らず、極度の緊張状態で一日を過ごさなければならない。それだけではなく、試験中は100分もの間、不動の姿勢を貫かなければならないのだ。

さらに、休憩時間はテストの回収や次の教科の準備などが必要であるため、トイレに行く暇すらない激務だという。試験中に監督官が倒れるケースも決して珍しくない。

写真はイメージ(写真=写真AC)

こうした状況から、教師の間では状況の改善を求める署名活動が活発的に行われているが、現状では変化がない。

実際、修能監督官に選ばれた教師たちの嘆きの声は毎年噴出している。改善するためには純粋な予算を倍増させて、拒否権を行使できるようにするしかない。簡単なことだが、実行に移すとなると難しい問題だ。

受験生にとって運命の一日となる「修能」。学生のみならず、監督官の教師も苦悩する一日が、今年も無事に終わることを祈るばかりだ。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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