最新の日韓両国民の意識に関する調査が行われ、注目を集めている。意外な共通点と明確な差異があったからだ。
【注目】日韓関係は「今後も変わらない」が59%の日本、韓国の反応は?それを教えてくれるのは、韓国の財団法人「チェ・ジョンヒョン学術院」が世論調査会社の韓国リサーチに依頼し、9月6~10日に両国成人2000人を対象に行ったアンケート調査だ。
それによると、周辺国に対する日本人の国別好感度・信頼感は、1位アメリカ、2位韓国、3位中国、4位ロシア、5位北朝鮮となった。韓国人は、1位アメリカ、2位日本、3位ロシア、4位中国、5位北朝鮮の順だった。
つまり日韓は、互いに「アメリカの次に信頼できる国」と見ているわけだ。
ただ、現在の日韓関係について「良い」と答えたのは日本人32%、韓国人38%にとどまっており、いずれも「悪い」(日本46%、韓国49%)が上回った。それでも日本では54%、韓国では67%の国民が「日韓関係の改善が必要」と答えている。
では、なぜ両国の過半数を超える人々は日韓関係の改善が必要と答えたのだろうか。
日本人は「日米韓協力の強化」(33%)を最も大きな理由に選んだ。一方で韓国人は「交易拡大および両国企業間の交流・協力を通じた経済発展」(46%)を理由に挙げている。改善は必要という点では一致しているが、理由は異なるようだ。
また、両国関係の最大の障害としては「歴史問題」(日本43%、韓国68%)が挙げられ、この点では共通していた。
最後に、日本と韓国にとって相手はどんな対象なのかという質問だ。日本人は韓国に対して「協力対象」(37%)、「警戒対象」(19%)、「競争対象」(8%)、「敵対対象」(7%)という見方の順だった。
韓国も「協力対象」(35%)が最も多かったが、それ以下の「警戒対象」(29%)、「競争対象」(18%)、「敵対対象」(10%)が日本よりも多く出た。「警戒・競争対象」を合わせると、日本27%に対して、韓国47%という結果だ。日本を競争や警戒の対象と見る韓国人は少なくないことがわかる。
いずれにしても「日韓関係の改善が必要」という両国民が過半数を超える結果となった今回のアンケート調査。来年は日韓国交正常化60周年を迎える節目の年だけに、関係改善のきっかけになるか注目したい。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
■日韓関係は「今後も変わらない」が59%の日本、韓国の反応は?
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