韓国で「天然記念物」に指定されているカワウソが日本に送られる。
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1月27日、韓国の国家遺産庁によると、自然遺産関連の調査・審議をする自然遺産委員会は最近開かれた会議で、ソウル大公園がカワウソのペアを日本に輸出する許可を求めた申請案件を検討し、可決した。
これによってオスとメスのカワウソ2匹が、早ければ4月にも日本に送られる予定だ。
ソウル大公園は「韓国のカワウソを日本の動物園に寄贈し、日本国内でのカワウソの血統更新に貢献するとともに、韓国のカワウソ保全努力を広めたい」と説明している。
日本では2012年にニホンカワウソの絶滅が公式に宣言された。韓国でもカワウソは希少種とされ、絶滅危惧野生生物1級および天然記念物として指定され、保護されている。
先立ってソウル大公園と日本の多摩動物園は、カワウソとレッサーパンダを互いに寄贈することを決めた。2023年、多摩動物園はレッサーパンダのペアをソウル大公園に寄贈している。
これを受けてソウル大公園もカワウソを寄贈しようとしたが、天然記念物を輸出するのは韓国初の事例であり、徹底した管理計画が求められたため許可が下りなかった。
韓国の現行法では、天然記念物は原則として輸出や持ち出しが禁止されている。ただ、「特定の施設で研究または観覧を目的として繁殖された」天然記念物は、国家遺産庁長の許可を得ることで輸出が可能だという。
日本に送られるカワウソは、オスが2018年7月、メスが2023年6月に生まれ、いずれもソウル大公園の動物園で育った個体であり、この条件に該当するとされる。
そして今回、国家遺産庁の許可が下りたため、日本に送られることになった。
オンライン上では「日本で健康に暮らして、たくさんの人気を集めてほしい」「動物園自体がなくなるべき施設だ。罪もない動物を閉じ込めないでほしい」「カワウソの意見も聞くべきではないか?」といったコメントが寄せられた。
希少動物の繁殖を目指す日韓の協力が、環境保護や生物の多様性保全という大きな成果を生むことを期待したい。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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