韓国のみならず、日本でも注目を集めているBTS・SUGAの飲酒運転事件。
BTSの所属事務所BIGHIT MUSICは8月7日、突如謝罪文を発表。前日夜にSUGAが飲酒状態で“電動キックボード”を運転し、倒れていたところをパトロール中の警官が発見したことに対する謝罪だった。
しかし、SUGAが運転していたのは電動キックボードではなかったという説が浮上。7日夜、韓国JTBCの報道番組『ニュースルーム』は、電動スクーターが疾走する様子が収められた現場付近の監視カメラ映像を公開した。
電動キックボード(最高速度25km/hのパーソナルモビリティ)であれば免許取り消し、罰金の行政処分で終わったものの、最高速度30km/hだったことから刑事罰の対象となってしまった。
その後、SUGAが所属するHYBEの社屋前には、一部ファンから届いたされる花輪がズラリと並んだ。これには「(BTSから)脱退しろ」「墜落おめでとう」などの文言が。また、“ハンドルと酒瓶”の写真を撮ってSNSに投稿する「SUGAチャレンジ」なるものも発生。
そしてSUGA周辺にとどまらず、他グループにまで飛び火し、SNSなどではとんでもない悪質コメントが飛び交う事態にまで発展してしまった。
花輪を送り付けての“脱退要求”はやり過ぎだが、SUGAへの世論の反発は相当なものに。特に、兵役期間中という点が火に油を注ぐ要因になったことは否めない。
そんななか、事件の発覚から1週間が経った14日には、当初JTBCなどが報じていた「SUGAの電動スクーター運転映像」が再び注目を集めた。というのも、この映像の運転者はSUGAではなかったというのだ。
8月14日、複数の韓国メディアは飲酒運転するSUGAの姿が収められた監視カメラ映像を報道。この映像では、SUGAと見られる人物が電動スクーターに乗って“歩道”を走っている姿がはっきりととらえられていた。
SUGAは8月6日23時10分頃、ソウル龍山(ヨンサン)区に位置する超高級マンション「ナインワン漢南(ハンナム)」付近を巡回中だった警察機動隊員3人の横を通り過ぎ、自宅であるナインワン漢南の正門前で左折しようとする過程でバランスを崩し、転倒。
警察がSUGAの外れたヘルメットを拾っており、倒れた彼を助けるシーンも映されている。その後、お酒の匂いを感じた警察はSUGAに飲酒検査を実施し、彼の血中アルコール濃度は、免許取り消しレベル(0.08%)の3倍近い0.227%だったという。
同日21時頃、SUGAは漢南五叉路付近のレストランで知人と食事をしながら飲酒したあと、付近の個人制作室に移動して飲酒。その後、23時頃に制作室に置いてあった電動スクーターに乗って帰宅したと見られている。電動スクーターで移動したのは500mほどだ。
当初、『JTBC』や『聯合ニュース』が報じていた“SUGAの事故現場の監視カメラ映像”が、ニセモノだったことが判明したというわけだ。
“真の監視カメラ映像”が公開されると、Xなどでは「JTBCはSUGAに謝れ」「嘘の映像で数字を取れればいいのか」「JTBCは誰が責任を取る?」「JTBCはSUGAに謝罪 聯合ニュースはSUGAに謝罪 JTBCが嘘を広める 聯合ニュースが嘘を広める」など、非難の声が多数見受けられた。結局JTBCは、問題の映像が含まれたユーチューブ動画、再放送映像などを非公開にした。
脱退要求が飛び出た直後、「BTSは7人以外考えられない」「SUGAも反省してるだろうし脱退は言い過ぎ」「省エネのユンギ(SUGAの本名)がしそうなこと」「ちょっと転んだだけじゃん。誰かを傷つけたわけでもないんだし」といった擁護の声があった一方、「ダサすぎる」「酒飲んで運転した時点でアウト」「キックボードだと勘違いしていたとしても、酒飲んでの運転はマズいって普通気がつくのでは」「さすがに無理」など、様々な意見が上がっている今回の事件。
世界的アーティストとして、世界中に多くのファンが存在するSUGA。ファン、報道、世論のすべてが熱を帯びていくなか、本件はどのような結末を迎えるのだろうか。
(文=サーチコリアニュース編集部K)
■【写真】飲酒運転のSUGAが“社会服務要員”になったと思われる理由
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