2016年の韓国歌謡界は、2つのグループが新たな旋風を巻き起こした。
防弾少年団とTWICEだ。
11月の「2016 MelOn MUSIC AWARDS」(MMA)、12月の「2016 Mnet Asian Music Awards」(MAMA)は、それぞれ歌手賞、アルバム賞、歌賞の3部門の表彰が行われたが、受賞者は同じだった。デビュー4年目でますます人気の高まっているEXO、そして防弾少年団とTWICEだ。
防弾少年団はMMAで「今年のアルバム賞」、MAMAで「今年の歌手賞」を受賞、TWICEは両授賞式で「今年の歌賞」を受賞した。
防弾少年団とTWICEの人気は、客観的な数字にも表れている。
韓国音楽コンテンツ産業協会が1月1日から11月第4週までを累積集計して発表した「2016GAONチャート年間決算」では、TWICEの『CHEER UP』がデジタル総合チャート1位、防弾少年団のアルバム『WINGS』がアルバム総合チャート1位を記録した。
10月に防弾少年団が発表したアルバム『WINGS』は、韓国公認音楽チャートであるGAONチャート基準で累積販売量71万枚となっており、これはGAONチャート集計以来、最も高い数字だという。
それどころか、防弾少年団の『WINGS』はアメリカの「ビルボード200」でも韓国歌手最高順位である26位を記録。
イギリスのオフィシャルアルバムチャートでも韓国歌手最高順位(62位)を達成している。
ビルボードが最近発表した「2016年年末決算チャート(Year End 2016)」の「ワールドアルバムアーティスト」で5位に名を連ねる快挙も達成しており、まさに世界に誇る韓流スターとなったといえるだろう。
一方、ガールズグループではTWICEの時代が到来した。
前出の授賞式で評価された『CHEER UP』は、GAONチャート集計で今年最多の音源ストリーミングとなる1億件突破をはじめ、各種の音源チャートで最長期間1位を記録。ミュージックビデオ、Youtubeでのクリック件数最短期間(207日)で再生1億回突破などあらゆる記録を更新した。
デビュー曲『OOH-AHHに(優雅に)』は13カ月経った11月11日、Youtubeの再生数1億回を突破。デビュー曲の再生数が1億回を超えるのは韓国人歌手として初だ。
一般的にガールズグループは音源チャートで強く、ファン層のしっかりしたボーイズグループはアルバムで結果を出すというが、TWICEは例外といえる。
ミニアルバム『WICEcoaster:LANE1』は、12月6日のHANTEOチャート基準で売り上げ15万枚を超えた。
これはHANTEOチャートがアルバムの販売量を集計して以来、ガールズグループ最多となるアルバム販売数値だ。GAONチャート基準でも、現在まで22万枚を超えており、今年発売されたガールズグループのアルバムのなかで1位となった。
防弾少年団とTWICEの活躍ぶりには、韓国ファンも納得の様子。
「防弾少年団はまだまだ成長する。スタートを切ったばかり」
「防弾少年団のアルバムは本当にクオリティが高い。歌が良すぎる!!」
「いつも最高の歌とダンスを見せてくれて、本当にありがとう。防弾少年団、これからもずっと一緒にいこう!」
「TWICEがたった1年でこれだけ成長するなんて…本当にうれしいし、よく頑張った!!」
「いつも明るいTWICEのおかげで、いろいろあった2016年も力をもらえた」
「BIGBANGと少女時代の後を継ぐのは、この2つのグループだろう。少なくともあと5年はこの勢いが続く」
EXOとともに韓国歌謡界の“3強”を築いている防弾少年団とTWICE。間違いなく2016年、最も飛躍したグループといえるだろう。
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