失神にパニック障害、拒食症…。韓国アイドルたちの健康が危ない

2016年10月13日 K-POP
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10月11日、アイドルグループ「EXO」のレイが、仁川国際空港から日本へ出国する直前に倒れた。彼は10月12~13日に北海道の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで行われる単独コンサートに向かう途中だったという。

EXOといえば、世界を股にかけて活躍する人気K-POPアイドル。それだけに、ファンからは心配の声が後を絶たなかった。

時を同じくする10月12日には、「WINNER」のナム・テヒョンが「心理的な健康問題」で活動休止を発表。YGエンターテインメントによると、「彼は練習生のときから心理的健康問題を患っており、ここ数カ月で悪化した」という。

そのため新曲の発表や、今後の活動も無期限延期。先輩である「BIGBANG」の後を継ぐグループといわれる「WINNER」だけに、今後の行方に注目が集まっている。

(写真提供=SPORTS KOREA)

韓国アイドルが病んでいる

それにしても最近、K-POPアイドルたちの体調不良のニュースをよく聞く。ざっと挙げてみよう。

今年の2月、「EXID」のハニは疲労の蓄積と慢性腸炎の治療のために活動休止を宣言した。2014年にブレイクして以来、音楽番組はもちろん、バラエティ番組にも引っ張りだこで、休む暇なく走ってきたハニの体についに赤信号が灯ったのだ。

(写真提供=SPORTS KOREA)EXIDのハニ

ドラマ『応答せよ1988』で大ブレイクした「Girl’day」のヘリは、インフルエンザにかかった状態でスケジュールをこなし、失神したことがある。また、3月には髄膜炎が見つかり、一時的に活動を休止した。

「OH MY GIRL」のジニは、無理なダイエットによる拒食症で、8月から活動を中断。「CRAYON POP」のソユルは、新曲の準備中にストレスとプレッシャーによるパニック障害を起こし、芸能活動を中断した。

アイドルは、人々に希望と元気を与える存在。しかし、韓国ではアイドルが“極限職業”と呼ばれるほど、過酷なお仕事だ。

華やかに見える芸能界は、その裏で激しい競争が繰り広げられている。ストレス・睡眠不足・ダイエットは、アイドルの“職業病”のようなものだろう。

さらに長い練習生期間を経てデビューするのが一般的な韓国では、練習期間中の費用を回収するため、事務所がアイドルに無理なスケジュールを強要することも少なくない。

いずれにせよ、アイドルの精神や肉体の健康管理のため、韓国芸能界にはきちんとしたシステムを導入する必要がありそうだ。

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