芸能人や芸能関係者にとって、1月1日は何かと緊張する日だという。韓国の『週刊文春』『フライデー』にあたる『ディスパッチ(Dispatch)』が、満を持して芸能人の熱愛スクープを放つことが毎年の恒例となっているからだ。
ただ、それとは別に常日頃からパパラッチに狙われ、些細な疑惑だけでビッグニュースになるスターもいる。例えば、BIGBANGのメンバー、G-DRAGONがそうだろう。
G-DRAGONは昨年、アイドルグループAFTERSCHOOLの元メンバーで現在は女優として活動中のジュヨンと熱愛説が浮上した。
事の発端は10月31日、G-DRAGONとジュヨンらしき男女が写っている動画が拡散されたことだった。
動画は、映画やドラマの名シーンを口パクで再現できるスマートフォンアプリ「Kwai」を使って撮影されているが、顔を近づけて仲むつまじく写る2人の様子がカップルのようだとして話題を集めたのだ。
このときはジュヨン側が熱愛説を否定したが、さらに約1週間後の11月8日には、昨年末に2人がそれぞれのSNSに投稿した写真が似ているとして疑惑が再浮上。パラグライダーを楽しむ姿が写った写真は、背景も、かぶっているヘルメットも酷似していた。
ファンの間では改めて物議を醸したが、G-DRAGONの所属事務所であるYGエンターテインメントは、写真はハワイで知人と撮影したものであるとしながら、「ジュヨンとは何の関係もない。同僚として付き合っているだけの仲だ」と否認していた。
特筆すべきは、この騒動をきっかけに、G-DRAGONの恋愛遍歴が再注目されたことだ。
何しろG-DRAGONは、2010年には水原希子と、2016年には小松菜奈と恋人関係にあるとウワサされていたし、2017年1月には元2NE1のDARA、3月には元f(x)のソルリとの熱愛がささやかれいた。
いずれも関係を認めていないが、スキャンダルが続いていることで韓国メディアは「G-DRAGON熱愛説の歴史」「G-DRAGONの肯定も否定もない熱愛説が、また始まった」などと報じるほど。なかにはG-DRAGONに“熱愛長者”とあだ名をつけるメディアもあった。
特に水原希子との関係については関心が高く、韓国のネット掲示板では「G-DRAGONをとりこにしたジュヨン vs 水原希子、美貌対決」というスレッドが盛り上がったことも。ネット民たちの多くは「どちらかといえばジュヨンだけど、G-DRAGONとは釣り合わない」「もっとおしとやかな女優と付き合えばいいのに」と、G-DRAGONに肩入れしている様子だった。
それにしても、なぜG-DRAGONは、熱愛説をかたくなに認めないのか? YGエンターテインメントは過去に、「アーティストが同意すれば公表するし、私生活を侵害されたくなければ我々も公式な立場を示すことはできない」と明かしていたため、G-DRAGON本人の意向が尊重されていることは間違いないだろう。
G-DRAGONの思惑をうかがうヒントとなるのが、かつて彼が語ったこんな発言だ。
「大衆が知る権利はありますが、スターが知らせる義務はありません」
プライベートに関する話題を遠ざけているようにも見えるが、その裏には恋人に対する思いやりがあるのかもしれない。G-DRAGONは、「もともと人が集まる場所が好きで、視線を集めることに抵抗がない」と自身の性格を説明しながら、「私は有名人なので、(関係を)公表することにより、女性に及ぶ被害が大きいと思っています」とも話していた。
それでも、2016年にテレビ番組に出演した際は、「これからも熱愛説は続くでしょう」と含みのある発言をしていただけに、今後もG-DRAGONを取り巻くロマンスは絶えることがなさそうだ。
スキャンダルもまたスターの証しといえるかもしれないが、ファンを落胆させるような事態だけは避けてほしい。
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