K-POPガールズクループの代名詞として、日本でも絶大な人気を誇ったKARA。2011年に紅白歌合戦出場、2013年には東京ドーム公演なども成功させた彼女たちだが、その躍進とは対照的に常に解散説が絶えなかった。
2010年冬には所属事務所DSPとメンバーたちの確執説が浮上。待遇を改善することで和解したが、2014年1月に契約満了となると、知英とニコルが脱退を表明。
ホ・ヨンジを加えて2014年7月から“新生KARA”として再スタートを切ったが、それも長続きはしなかった。
2016年1月をもってギュリ、スンヨン、ハラがDSPとの専属契約が終了し、事実上の解散・消滅となってしまったのだ。
そんな元KARAのメンバーたちは今、どこで何をしているのだろうか。メンバーそれぞれの近況を調査してみた。
KARAのリーダーとして最後までメンバーたちを引っ張ったギュリ。
だが、2016年1月にDSPとの専属契約の延長は行わず、多数の役者たちが所属するダイン(DAIN)エンターテインメントと契約を交わしており、ギュリは同社の看板スターのひとりとなっている。
もっとも、KARA離脱後は伸び悩んでいる印象だ。
『ふたつの恋愛』『どう別れるか』といった主演映画はいずれもヒットせず。起死回生を狙い、5月からは平日に毎日放送されるドラマ『むくげの花が咲きました』で主演を務めた。
これが最高視聴率23.4%のスマッシュヒット。今年11月には初の写真集を韓国で発表した。
最近は“成熟美”を備えた女優と評価されるようにもなった。捲土重来の予感だ。
メンバー屈指の“クールビューティー”として人気を集めていたク・ハラ。DSPとの専属契約を更新しなかった彼女だが、新たな所属先として選んだのはキーイースト社だった。
キーイースト社と言えば、ぺ・ヨンジュンが大株主で、キム・スヒョンら人気俳優らを多く抱える大手事務所。KARA時代からドラマ出演などにも積極的だったが、今年4月にはウェブドラマ『足跡の音』でヒロインを務めた。
キーイースト社が7月にマネージメント専門の子会社コンテンツ・ワイを設立すると、ク・ハラもそのコンテンツ・ワイに移籍。7月にはソロとしては初となるファースト・ミニアルバムも発表している。
12月には日本で初の単独ファンミーティングも開催している。
DSPとの専属契約終了後は、実力派俳優が多いことで知られるジェイワイド・カンパニー所属のタレントとなり、ドラマや映画に出演しているハン・スンヨン。
KARA離脱後に出演したドラマ『青春時代』は、今年8月のシーズン2が放映され、今年12月には日本で単独ファンミーティングも行っている。
ただ、最近は女優よりも “アイドル最強の不動産スター”として有名だ。
スンヨンは2014年にソウル屈指のセレブタウンである清譚洞(チョンダムドン)に、地下1階・地上4階のビルを45億5000万ウォン(約4億5000万円)で購入しているそうだが、その不動産価値が凄い。
テレビ番組内で不動産専門家が査定したところ、時価総額67億ウォン(約6億7000万円)の価値がつき、「アイドル最高の不動産財テク王」との称号を得た。芸能界引退でも、心配なし!?
ニコルと知英が脱退後に韓国で行われたオーディション番組『KARA Project』に参加して、新メンバーの座を勝ち取ったヨンジ。だが、KARAとして活動した日々は2年足らず。現在もDSPに残って、芸能活動を続けている。
日本ではソロ活動を展開しながら、アイドルとして新たなスタートを切っている。
KARA脱退後、日本で精力的な活動を行なってきた知英(ジヨン)。
2014年8月に黒木メイサなどが所属する日本の芸能プロダクション・スイートパワーと専属契約を交わして以降、ドラマや映画など多数の日本作品に出演。日本語レベルも着実にアップし、今やバラエティ番組にも出演するほどだ。
「JY(ジェイワイ)」の名でソロ歌手としても活躍中。ただ、韓国では“消えた芸能人”に分類される。韓国ではほとんど活動していないだけに、仕方がないことかもしれない。
KARAの既存メンバーの中では真っ先にグループを離脱したニコル。
2014年1月にDSPとの専属契約が終了したあと、生まれ育ったアメリカに渡って充電期間を置き、B2Mエンターテインメントと専属契約を交わした。
同事務所はかつてイ・ヒョリが所属し、現在もSGワナビーらK-POPアーティストが多数所属している。
ニコルも2015年6月には日本でソロ歌手としての活動も開始。シングル、アルバムの発表はもちろん、単独ライブなども行なっているが、KARA時代のようなヒットや旋風はまだ起こせていないのも、また事実だ。
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