日本でも人気だったK-POPグループ「BEAST」が、グループ名を「Highlight(ハイライト)」に改名し、今年3月に韓国で“再デビュー”した。
2016年、前所属事務所・CUBEエンターテインメントとの専属契約終了に伴い、5人のメンバーは個人事務所「Around USエンターテインメント」を立ち上げて独立。
活動を継続しようとしたところ、「BEAST」の商標権をめぐってCUBEと揉め、挙げ句の果てに改名を余儀なくされたのだ。
ただでさえ熱愛スキャンダルやメンバーの脱退などのトラブルが絶えなかったBEASTだが、「改名」という厄介ごとまで重なり、今後の活動に支障が生じるともいわれていた。
ところが、いざ「Highlight」名義でリリースした初のミニアルバム『CAN YOU FEEL IT?』が、思わぬ大好評を博す。大手オンライン書店「YES24」では、2017年上半期の音楽アルバム売り上げランキングで1位に輝いた。
また、“デビュー9年目の新人”というキャラ作りが成功。
「BEAST先輩たちを尊敬しています」「BEASTのようになるのが目標」などとおどける彼らの姿が視聴者に受けたようだ。ネットでは「なぜか応援したくなる」「苦労しただけに、すべてを悟ったような感じ」「とにかく見直した」といった声が多数寄せられている。
一世を風靡したアイドルグループが、改名と共に再デビューを果たし、しかも成功を収めることは、K-POP界でも異例。かつて所属事務所から独立し、個人事務所を立ち上げたアイドルグループに「神話(SHINHWA)」がいるが、特にわざわざ改名や再デビューをしたわけではない。
一度デビューするとなかなか変更しづらく、混乱を避けるためにもなるべく変更しないのがグループ名というもの。
しかし、最近のK-POP界では(新人に限った話ではあるが)、潔く改名してしまうグループも増えつつある。
例えば、14年にデビューした「カムルチー」は、「Be.A(ビーエー)」に、「ミングス」は「ドリームキャッチャー」に改名。15年にデビューした「myB(マイビー)」は、一部メンバー交代を行って「ボーナス・ベイビー」という名前で再デビューした。
これらはいずれも、デビュー後の人気が伸び悩み、テコ入れのため、短期間で改名を試みたケース。
K-POPファンが大人の事情に付き合わされるのは昨日今日始まったことではないが、果たしてこの流れは今後も続くのだろうか?
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