それだけに、日本でのリメイクが決まったときの反応はさまざまだった。
「『ミセン』の日本版が成功を収めるかどうか」と一斉に興味を示したが、韓国の原作ファンの反応は当然というべきか、やや冷たかだったのだ。
当時を知る芸能関係者も言っている。
「『ミセン』のファンたちは、何より日本版の主人公がジャニーズということにご不満のようです。どちらかというと、ジャニーズ主演作品は多少幼稚な雰囲気の作品が多いという認識がありますからね」
確かに、SNSでも「中島は主人公に似合わないだろ。“会長の息子”みたいな役が似合いそう」「個人的には神木隆之介のほうがよかったな」といった反応が見られた。
また、韓国版が与えた感動を日本では再現できないだろうという不信の声もある。あまりにも愛されていたドラマのゆえに、作品に対する愛着やプライドも大きいのだろう。
前出の芸能関係者は、韓国ファンが気を揉んでいたこんなエピソードも教えてくれた。
「韓国の原作ファンの中には、主題歌もジャニーズになってしまうんじゃないかと心配のようで…。韓国版は主題歌や挿入歌すべて素晴らしい曲ばかりで、楽曲売り上げランキング上位を総ナメにしたぐらいですからね」
幸いして主題歌はジャニーズではなく韓国でも評価が高いスピッツが担当することになり韓国の原作ファンたちも一安心のようだが、果たして『HOPE~期待ゼロの新入社員~』の評価はいかに。
韓国のジャニヲタの間では「大丈夫、すごく似合ってる」「絶対成功するはず。原作とリメイクはまた違うから」と、すっかり中島を応援ムード。もともと演技には定評がある中島に限って、作品に迷惑をかけるようなことはないと信じているようだが、『HOPE』は韓国の原作ファンをも黙らせる良作となるか。
もしも『HOPE』関係者が韓国のこのような反応を知ってしまったら、彼の肩はどんどん重くなりそうだが…。