1996年にモデルとして芸能界デビューを果たし、「見慣れない女から彼の香りを感じた」というフレーズの化粧品CMに出演して大衆の注目を集めたキム・ソナ。1998年にはSBS『勝負師』にて、ドラマデビューも果たしている。
しかし、順風満帆だったモデル業と違って、女優業は発音の悪さから苦戦が続いた。そんな評価を覆したのが、2005年に主演した『私の名前はキム・サムスン』だ。キム・ソナが扮するのは、ちょっとポッチャリしたパシティエのキム・サムスン。モデルとして完璧なスタイルを維持していた彼女のイメージとは、随分異なる印象だ。キム・ソナは与えられた役柄をこなすために、8キロの増量に挑み、多くのファンを驚かせた。
「モデル出身女優がスタイルを崩してまでドラマに挑戦する
その宣伝効果は絶大で、本作は初回から17%台の高い視聴率を獲得。ドラマ自体のおもしろさと相まって、第3話で30%、最終の第16話では50%の視聴率を記録した。キム・ソナの捨て身の挑戦は抜群の成果を勝ち取ったのだ。ちなみに、本作終了後の彼女は当然のように減量を成功させ、モデル時代のファンを安心させた。
国民的女優の地位を得たキム・ソナだが、2007年には映画『木曜の子供たち』降板騒動や、「ヤクザの愛人説」といったデマに巻き込まれるなど、トラブルも絶えなかった。
しかし、彼女はそうした誹謗中傷をはねのけるように、2008年のMBC『ラブ・トレジャー』でドラマ復帰。翌年に出演したSBS『シティーホール』は、第二の代表作と呼ぶ声があるほど高く評価された。
さらに、同年に出演したSBS『女の香り』ではガンを患った女性に扮するため、6キロの減量に挑戦したことが話題に。実は『私の名前はキム・サムスン』時の最高体重から比べると、14キロの減量になるのだ。
また、キム・ソナを語る上で欠かせないのが、日・米・韓の3カ国語を使いこなす堪能な語学力。それもそのはず、彼女は韓国の大丘(テグ)市に生まれたが、家庭の事情によって小学5年から高校卒業までの間を日本で過ごし、卒業と同時にアメリカの大学に進学しているのだ。こうした刺激の多い人生は、確実に彼女の演技の糧となっている。
英語や日本語が堪能なキャラクターに扮する姿もぜひ見てみたい。
◇キム・ソナ プロフィール
生年月日:1975年10月1日
星座:てんびん座
血液型:A型
身長:170cm
デビュー年:1996年
出身校:慶煕大学 演劇映画学科卒業
◇主な出演作
『ジャンプ』(ドラマ、1999年)
『私の名前はキム・サムスン』(ドラマ、2005年)
『ラブ・トレジャー~夜になればわかること~』(ドラマ、2008年)
『シティーホール』(ドラマ、2009年)
『女の香り』(ドラマ、2011年)
『アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり』(ドラマ、2012年)
『恋はドロップキック!~覆面検事~』(ドラマ、2015年)
『ガールスカウト』(映画、2008年)
『甘いウソ』(映画、2008年)
『ザ・ファイブ』(映画、2013年)
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