K-POPグループBTS(防弾少年団)が、K-POP歌手の間で気軽に使われていた「ワールド・スター」という枕詞の基準を完全に高めた。
POPの本場・米国で彼らが収めている成功は、これまでのK-POP歌手らが一度も歩んだことのない道である。アメリカで顕著な成果をあげていたPSYやピ(RAIN)とは差別化された動きだ。
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BTSは「ビルボード・ミュージック・アワード」「アメリカン・ミュージック・アワード」ですでに数回、受賞者として舞台に上がったており、「グラミー賞」の候補にもなった。ジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデなど、世界的ポップスターたちと肩を並べて最も人気のあるアーティストとして認められている。
BTSは授賞式に出席すれば客席の最前列に座って、他のアーティストの受賞とステージを楽しみ、交流のあるアーティストが受賞するとハグをして祝う。もはやK-POPスターを超え、ポップスターと言っても過言ではない存在感だ。
とあるK-POP関係者は、「BTSの前にも、米国で話題を集めたK-POPアーティストは存在した。PSYやピ(RAIN)が代表的だろう。しかし、彼らは特定の曲や、アーティストとしての商品性だけを目立たせるのが限界だった」と語る。
その言葉通り、PSYは2012年、『江南スタイル』でビルボードHOT100 2位を記録する快挙を成し遂げ、アメリカでシンドロームになるほどの影響力を発揮した。しかし、その後『江南スタイル』を超えた活躍は見せていない。
米国から商品性を注目された歌手ピも、2006年と2011年にTIME誌が選ぶ「最も影響力のある人物100人」に選ばれている。2回も選ばれたのは、彼が初めてだった。
また、2009年にはハリウッド映画『ニンジャ・アサシン』で韓国芸能人としては初めてハリウッド映画の主演を務めたが、K-POPスターとしての魅力はアピール出来ずじまいだった。
前出の関係者はこう語る。
「BTSは、PSYやピを超えた。世界的に厚いファン層を確保した部分だけ認められるのではなく、ポップスターたちが一緒に仕事したいアーティストとして名前を挙げるほど、音楽性も注目されている。これまでの成果だけでなく今後の動向も注目されるという、今までのK-POP界にはいなかった真の“ワールド・スター”が誕生した。音楽性とスターとしての商品性を同時に認められている」
構成=サーチコリアニュース編集部
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