日本以上に韓国ではちょっと考えづらい斬新な設定と、モヤモヤ感のないスピーディーな展開が加わって好評を博していたという。
ドラマの感想などが寄せられているネット掲示板などを見ると、特に、第2章からの急展開には韓国のファンも驚きの様子だ。
竹内豊演じる良一が病死し、それまで謎の存在でしかなかった佐藤健演じる麦田が本格的に絡むことに対しては寂しさと嬉しさが入り混じった声も多く見受けられた。
また、高校生のみゆきを演じる女優の上白石萌歌が、映画『君の名は。』のヒロイン・宮水三葉の声を担当した上白石萌音の実妹であることに興味を示す人も少なくない。
『君の名は。』は韓国でも大ヒットしており、三葉役の吹替を担当した韓国の“清純美女”キム・ソヒョンも何かと話題になった。
オリジナルでその三葉の声を担当した上白井萌音は『君の名は。』の出演者として釜山国際映画祭などに出席し、韓国でも一気に知名度を上げているが、妹の萌歌も『ぎぼむす』で存在感をアピールしたと言ってもいいだろう。
個人的に興味深いのは、『ぎぼむす』が韓国のSNSなどで「日本語の勉強に役立つ」として強く勧められていたことでもある。
ドラマを放送しているケーブルチャンネル「TRENDY」は女性向けの専門チャンネルで、以前インタビューした“美しすぎる声優”ソ・ユリも冠番組を持つが、その「TRENDY」の中で『ぎぼむす』は、「ドラマなのに勉強にもなる」ともいわれていたらしい。
綾瀬はるか演じる主人公・亜希子は、元キャリアウーマンという設定から誰に対しても敬語やビジネス用語を多用するが、それが韓国人の視聴者たちには“生きた日本語教材”になっていたらしいのだ。
たしかに日本のビジネスマナーを学ぶ上で、お手本になるキャラクターともいえるだろう。近年、国内の就職難に伴って日本への就職が脚光を浴びている韓国だけに、このドラマを日本語の勉強に活用する若者も増えそうな気もするほどだ。
ちなみにも、話題の日本ドラマには、やはりリメイクを期待する声がつきものだ。