ネット上に突如登場する“特定班”の有能ぶりはすさまじい。日本では最近も、音楽ユニット『YOASOBI』のキービジュアルを手掛け、『ポケモン』など多くの企業とコラボする人気イラストレーター・古塔つみ氏のトレパク疑惑の特定など、そのすさまじさが発揮された。
お隣・韓国でも、とあるトラブルが発覚し、特定班による解明が進められている。
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そのトラブルが公になったのは、あるオンラインコミュニティに4月27日に投稿された「歌手Aさんの息子のせいで1年間苦しんでいます」という書き込みからだ。
投稿者は「有名歌手の名をAとし、その子供で同じく芸能人をB」と名前を伏せながら、「私ができるすべての手段をすべて動員してみたが、これ以上の方法がないので最後の手段として選んだのがこれだ」とし、「タイトルで言及したように、こういう文章を書くのは大変慎重だが、1年間苦しんだ末の結果」と書いた。
投稿者は、歌手Aの子供が同じ建物の、同じ階に住んでいて、それによって1年間苦しんでいることを告白。昨年、分譲を始めた新築に5月中旬に入居したBの迷惑行為を咎めた。
同時にアップされた写真には、Bの家の前にデリバリーされた食べ物の食べ残しが玄関前に捨てられている様子が写されていた。
投稿者はBの残した生ごみによる、異臭に苦しめられていると告白。さらにペットの大型犬を共用部である屋上で放し飼いしていることで、昼夜問わず吠える声に悩まされていることを訴えた。
投稿者は「この投稿が目に入り次第、謝罪し、事態を改善してくれれば許すつもりだ」としながら、「この訴えすら無視するならば、実名を公表する」と強調した。
これにはオンライン上でも「芸能人だからって好き放題にしていいわけではない」「マンションの隣人がこんなのだったらつらすぎる」「自分なら猶予を与えないで、すぐに拡散するけどな」など、投稿者への同情の声が多く上がった。
投稿者は最後まで芸能人の実名を明かさなかったが、限られた情報の中から韓国ネット民の“特定班”の間では、おおよそのアタリをつけていた。
その結果、5月1日には“バラードの帝王”の異名をもつパク・カンソンの息子で、歌手のRUE(本名:パク・ヒョンジュン)が自身のインスタグラムに記事キャプチャと、謝罪文を掲載することになった。
ネット上での特定班の精度は高く、バレるはずがないと考えていても暴かれる可能性が高い。問題になる行為をしないのが一番だが、素直に非を認めることが大切なのかもしれない。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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