「吐き気がする」「性犯罪を美化」と猛非難…2022上半期最大の問題作とされる韓国バラエティとは

2022年12月06日 話題
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韓国の人気番組が、世界中でタブーとされている「未成年者との性交渉」を美化・助長すると猛烈な非難を浴びている。

【画像】女子中高生の整形急増の原因とされる番組とは

その番組の名は『高校生ママパパ』。今年3月から5月にかけてシーズン1が放送され、現在はシーズン2が絶賛放送中だ。

最近公開された12月6日放送回の予告では、夫32歳、妻21歳の11歳差夫婦の出演が告知された。ところが、これに対し視聴者掲示板では番組廃止を要求する掲示文が殺到した。

というのも、2人の間には1歳4カ月の息子がいるからだ。そう、妻が19歳の時に妊娠した子である。

「吐き気がする」とまで

この予告に対して、番組の視聴者掲示板には「番組の廃止を要請します」「制作の方々、未成年への犯罪を愛で美化しますか?」「番組を作った意図がわからない」といった反応から、「未成年者への性交渉を正当化し、ロマンスで包装している」「有害さを宣伝する番組」「吐き気がする」「国の恥です。一日でも早く廃止してくれ」といった少々過激なコメントまで寄せられている状況だ。

最新回に登場する夫32歳、妻21歳の11歳差夫婦(中央)(画像=MBN)

『高校生ママパパ』の番組公式ホームページでは、10代という年齢で親としての責任感を背負った人々が、どのような日常生活を送っているのかに対する好奇心から始まった番組だとされており、早期の妊娠によって、崖っぷちに立たされた高校生年代の母親たちが、立派な社会の一員として成長できるように助けるという企画意図を持っているという。

しかし、実際には回が進むにつれて本来の企画意図から遠ざかり、より刺激的なテーマを探すようになってしまった。視聴率はシーズン1に比べて上がったが、比例するように視聴者からの批判も高まってしまっている。

過激なテーマに加えてもう一つの問題点は、この番組のジャンルがバラエティであることだ。

『ザ・ノンフィクション』のようであれば…

このジャンルが示す通り、「3人3色の高校生ママたちのリアルストーリー!」(3月13日)、「MCたちも驚いた歴代級のおしゃれなお母さん登場?」(6月28日)、「歴代級の美貌の高校生ママ!もう自家まで?!」(7月26日)、「13歳差の高校生ママ+お年寄りのラスボスの夫!一体何が…?」(8月30日)など、未成年で親になったことを美化し、面白おかしく煽るようなタイトルの回も少なくない。

このような明るいタイトルの一方、「10歳上の彼氏から子を産むなと言われた女性」「18歳で妊娠するも、相手の浮気と暴力に悩む女性」など、非常にヘビーな内容が多い。

日本の『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)のように、10代で親になってしまった若者が、厳しい社会に揉まれつつも成長して生き抜くことに主眼を置いたドキュメンタリーとして放送していれば、ここまで大きな問題になっていなかったのかもしれない。

これらの諸問題により、“2022年上半期最大の問題作”とまで言われてしまっている『高校生ママパパ』。

『高校生ママパパ2』ポスター(画像=MBN)

9月頃に内容が問題視された当時、番組制作陣は「10代の婚前妊娠を助長し、美化する番組ではない。子どもを出産することは非常に重い責任感が伴うということを示している。それでも、すでにこの世に誕生した我が子を頑張って育てる“高校生ママパパ”は多い。彼・彼女らの話を一緒に聞いて日常を見せながら、先入観を破ろうとしている。今後も“高校生ママパパ”に対する先入観と偏見を変化させるために努力する」と明らかにしたことがある。

崇高な理念を掲げている制作陣だが、現状では放送内容と相反しているとしか言えない。今回殺到した廃止要請により、番組が存続できるかに注目が集まる。

(文=サーチコリアニュース編集部K)

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