1月10日、韓国のあるオンラインコミュニティには、「『ザ・グローリー』の校内暴力のシーンが過去に清州市内の女子中学校で起きた事件を思い起こさせる」という文章が掲載された。
指摘されたシーンは、いじめの主犯格であるヨンジン(演者:イム・ジヨン/学生時代:シン・イェウン)が「温度をチェックさせて」と言って、ヘアアイロンを主人公のドンウン(演者:ソン・ヘギョ/学生時代:チョン・ジソ)の体のあちこちに当て続けるというもの。
これに似た事件といわれているのが、2006年5月に忠清北道清州市のとある女子中学校で起きた「ヘアアイロン温度チェック校内暴力」だ。
当時、中学3年生の3人が約20日間にわたって同級生の1人を暴行した。繰り返し金銭を要求し、応じなければヘアアイロンでやけどを負わせるだけでなく、安全ピンなどで腕、足、太もも、胸などを傷つけるという凄惨な内容だった。
その後、被害者は病院に運ばれ入院。尾骨が飛び出し、深いやけどの跡がいくつも見つかるなどで、全治6週間ほどの大怪我だったという。
最終的に主犯格の1人は警察によって身柄を拘束され、学校と教師たちは校内でのいじめに適切な対応を行わなかったとして戒告処分を受けた。
ドラマがきっかけで再びスポットライトが当てられた17年前の残虐ないじめ事件に、ネットユーザーは「当時すごく話題になった。91年生まれで清州出身ならみんな知っている事件」「ドラマに出てくる制服も、その学校の制服に似ている」「フィクションだと思ったから耐えられたのに、現実にあった事件だなんて…」といった反応を示していた。
現在、31、2歳であろう凄惨な事件の加害者たちは、同作を見ていったい何を思うのだろうか――。
(文=サーチコリアニュース編集部A)