かつて韓国には「マッスル教授」と呼ばれる筋トレ女子がいた。アン・インソンがその人だ。
あだ名の由来は彼女の本業にあった。フィットネスと並行して、西江(ソガン)大学で心理学の講師を務めていたのだ。
そのため、一日のスケジュールも多忙を極めており、24時間では足りないほどだとアン・インソンは語っていた。
「朝7時に起床して、フィットネスのトレーナーに体重を報告することから一日が始まります。午前は講義、午後は運動です。食事は筋肉が損傷しないよう、4時間ごとに4回。メニューは鶏むね肉などタンパク質がメインですね。体力があるからどうにかこなせていますが、殺人的なスケジュールだと自分でも思います(笑)」
そもそもアン・インソンが運動を始めたきっかけにも、心理学講師としての経験が関係していた。心と身体の関係性に興味が湧いたためだという。
「心理学の講師をしながら色々な人と話をするうちに、心の問題が身体にも影響するということを感じました。逆もしかりです。身体が健康だと気持ちも明るくなりますよね。つまり、運動と心はつながっている。そう実感して私もジムに通い始めたんです」
こうして運動を始めたアン・インソンは、家族の勧めもあり、韓国最大のフィットネス&ボディビル大会『マッスルマニア2017』に出場。初参戦にして、コマーシャルモデル部門とミズ・ビキニ・トール部門で1位に輝いた。
この大会のためにアン・インソンは、半年間みっちりとトレーニングを行い、本番2カ月前からは本業の合間を縫って一日2回の運動をこなした。大会直前には水分調節も行ったため、当日は立っているのがやっとの状態だったという。
そんな苦労を経て2冠に輝いただけに、喜びも大きかったとアン・インソンは振り返る。
「あまりにも嬉しかった。1位と発表された時はフラフラだったこともあって、夢か現実かわからなかったほどです(笑)。でも、苦労を経て受賞したことで、自分に自信を持てるようになりましたし、もっと運動をしたいと思いました。私自身、運動を通じて内面も大きく成長できたので、今後はモデル活動なども頑張って、ほかの人々にも良い影響を与えていきたいですね」
身体が健康になれば、気持ちも明るくなる。そんな運動と心理の関係性を、自ら身体を鍛えることで体現したアン・インソン。
才色兼備な「マッスル教授」が今も教鞭に立っているかは定かではない。ただ、今日も休む暇なく健康美を磨いていることだろう。
(構成=サーチコリアニュース編集部)
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