中韓首脳会談後、両国の環境当局がいわゆる「パンダの追加貸与」について協議していると伝えられるなか、動物保護団体が「動物福祉侵害」を理由に反対の立場を表明した。
【写真】保護した動物98匹を「安楽死」させた韓国動物団体の元代表
韓国動物保護連合などの5団体は1月13日午後、ソウルの光化門(クァンファムン)広場で「中国のパンダ貸与要請に反対し、国内に残る199頭のクマの移転保護対策を求める記者会見」を開いた。
5団体は声明文で「動物を外交的な贈り物としてやり取りする慣行は望ましくない」とし、「外交的な贈り物や道具としてやり取りされた動物たちの末路が、不幸な結果で終わった例を私たちは数多く見てきた」と伝えた。
続けて、「動物は物ではない。互いにやり取りする贈り物でもない」とし、「ましてやパンダは国際的な絶滅危惧野生動物であり、人工的で狭い飼育空間に閉じ込めて展示動物に転落させることは、動物福祉を侵害する結果を招くだけだ」と主張した。
パンダの追加貸与を議論するよりも、現在農家に残っているいわゆる「飼育グマ」に対する保護措置を実行することの方が、より緊急だという主張も併せて示した。動物保護連合などによると、今月1日から改正「野生生物保護および管理に関する法律」(野生生物保護法)が施行され、飼育グマの所有・飼育・繁殖が禁止されたが、半年間の処罰猶予期間が設けられたため、現在も199頭の飼育グマが農家に残っているという。
動物保護連合などは「(改正案可決後)2年以上にわたる猶予期間の間、準備や対策を怠り、対応を遅らせた環境部と地方自治体に怒りを禁じ得ない」とし、「予算と施設を確保し、一日も早く残っている飼育グマを安全な施設へ移して保護することを、あらためて強く求める」と強調した。
さらに「飼育グマの大部分を占めるツキノワグマは、絶滅危惧種であり天然記念物で、国内ではツキノワグマの復元事業が進められている」としたうえで、「同じツキノワグマでありながら、一方では『飼育グマ』という足かせをはめて一生狭い鉄格子に閉じ込め、胆汁採取用に屠殺される日を待つだけの人生を強い、他方ではツキノワグマの増殖・復元事業という名の下に予算を投入する政府の行動は、偽善的であり欺瞞的だ」と付け加えた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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