日本で知らない人がいないほど有名なお菓子「うまい棒」は、韓国でも人気があることをご存知だろうか。
韓国では「ウマイボン」と呼ばれ、広く親しまれている。
例えば、ガールズグループ「Dal Shabet」のウヒは以前、自身のインスタグラムに「おいしい…やめられない買い食い。どうすればいいだろうか」という内容のコメントともに、うまい棒を手にしている写真を公開していた。
またロッテ百貨店は、2017年のホワイトデーを前に「最も甘いホワイトデー」というイベントを行ったのだが、手作りキャンディーブランドとともに「人気キャラクターを活用した“うまい棒”や“ハリボー”などさまざまな商品を準備」(『聨合ニュース』)したという。
毎年こどもの日(5月5日)に子供向けのイベントを行っているプロ野球ネクセン・ヒーローズも、ひとつの目玉としてうまい棒3000セットを先着順に贈呈したりしていた。
興味深いのは、韓国メディアのうまい棒への評価だ。
『韓国日報』は以前、「国別の国民的おやつ10選」という記事を掲載したことがあり、フランスは「マカロン」と「クレープ」、アメリカは「トゥインキー」、イギリスは「フィッシュ・アンド・チップス」などと紹介していた。
その記事で日本の“国民的おやつ”として取り上げられていたのは、うまい棒だった。
「日本には韓国と同じくらい多様なおやつがあるが、うまい棒は誰もが一度は食べたことのある日本のお菓子」
「初めて食べると“うん…まあ特別なことはないね”となるのだが、食べ終わるとまた食べたくなって手が伸びる」
また『京畿新聞』も、「日本ではポン菓子の“うまい棒”と、小麦粉生地のなかに切ったタコ入れて焼いた“タコ焼き”が2大国民のおやつとして挙げられる」と解説したことがあった。
たしかに日本で食べたことがない人はいないといっても過言ではないほど有名なお菓子だが、“国民的おやつ”というのは若干大げさではないか…と感じてしまう。
日本では1本10円と価格が浸透しているうまい棒は、韓国ではいくらで売られているのだろうか。
どうやらバラ売りよりも数本セットで売られているほうが一般的で、5本セットが1500ウォン、30本セットが6500ウォンといった値段のようだ。
つまるところ、1本20~30円ということになる。日本の感覚では「うまい棒が1本30円!?」と驚いてもおかしくないだろう。
それでも「うまい棒を食べたことない人はいるが、一度食べてやめられた人はいない」などと、韓国でも人気の高いうまい棒。その人気は今後も続いていきそうだ。
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