韓国で「12歳児童」の歯の健康が脆弱であることが明らかになった。
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韓国政府・保健福祉部傘下の疾病管理庁が最近発表した「2024年児童口腔健康実態調査」によると、韓国国内の12歳児童の虫歯(齲歯)経験率が60.3%に達することがわかった。一人当たりの平均虫歯経験歯数(齲歯経験乳歯指数)は1.9本だった。
乳歯が残っている5歳児童の場合、現在虫歯があるか、治療を受けた経験がある割合は58.3%で、一人当たりの平均虫歯経験乳歯数は2.7本と集計された。
今回の結果は、韓国政府が設定した児童・青少年の虫歯(齲歯)減少目標に達していない水準である。
政府は乳歯齲蝕経験率(5歳)を55%以下、永久歯齲蝕経験率(12歳)を45%以下、一人当たりの永久歯齲蝕経験歯数を1.5本以下に抑えることを目標としている。
研究責任者のチェ・ヨニ教授(前・韓国予防歯科・口腔保健学会疫学調査委員長)は、「過去10年間で児童の乳歯の健康水準は改善されたが、永久歯は大きな変化もなく停滞しており、虫歯発生の減少に向けた口腔管理教育および予防診療など、口腔保健医療界の積極的な介入と国家・地方自治体の全面的な支援が必要である」と述べた。
12歳児童の昼食後の歯磨き実施率は22.6%で、新型コロナウイルスの大流行期に比べて7.4%ポイント増加した。しかし、パンデミック以前の2018年水準(33.3%)には依然として及ばない。
虫歯発生と密接な関係がある生活習慣も悪化する傾向を見せている。一日に2回以上、虫歯を誘発するおやつを摂取する割合は58.1%、歯の腐食を引き起こす飲料(炭酸飲料、スポーツドリンクなど)を一日に2回以上飲む割合は29.4%で、増加傾向が顕著に現れている。
歯科で歯磨きの方法や口腔管理用品の使用法などの口腔保健教育を受けた12歳児童は43.8%で、過去(39.9%)よりやや増加したが、依然として半数に満たない水準だ。
実際、口腔健康管理の不十分さによって発生し得る歯茎(歯肉)の痛みや出血を経験した児童は39.8%に達した。これは2021~2022年の調査に比べて5%ポイント増加した数値である。
では、歯科治療は十分に受けられているのだろうか。直近1年間で歯科診療を受けた12歳児童の割合は2024年基準で72.1%で、2021~2022年に比べて11.1%ポイント増加した。
一方、歯科治療が必要と感じながらも実際に診療を受けられなかった「歯科診療未充足率」は14.7%で、同期間に比べて3.0%ポイント減少した。
疾病管理庁のチ・ヨンミ庁長は「永久歯の虫歯経験は増加し、歯磨きの実施、虫歯誘発性のあるおやつや飲料の摂取などが改善されていない。そのため、児童の口腔健康管理行動が正しく形成されるよう、児童および保護者を対象にした虫歯予防のための定期検診、正しい口腔管理、食習慣(虫歯誘発性のおやつおよび飲料の摂取管理など)改善に関する教育・広報の強化が必要である」と強調した。
(記事提供=時事ジャーナル)
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