ソウル峨山(アサン)病院が最近、初期アルツハイマー病の新しい治療薬「レケンビ(一般名:レカネマブ)」を処方開始したと発表した。
この新薬は、今年5月に韓国食品医薬品安全処から品目許可を受け、11月に韓国国内で正式に発売された。
「レケンビ」は、アメリカのバイオジェンと日本のエーザイが共同開発したアルツハイマー病治療薬だ。
アルツハイマー病の主要な原因の一つとされる脳内のアミロイドベータタンパク質を除去することで、病気の進行を遅らせるとされている。臨床研究では、レケンビ投与後に患者の約68%で病気の進行速度が平均27%減少したことが確認された。「レケンビ」は、2023年7月にアメリカ食品医薬品局(FDA)の承認を受けている。
適用対象は、アルツハイマー病による軽度認知障害から初期認知症段階の患者だ。
治療前に認知機能検査、MRI(磁気共鳴画像)検査、PET(陽電子放射断層撮影)や脳脊髄液を用いたアミロイドベータタンパク質検査、特定遺伝子型(APOE)の検査を行い、適合性を評価した上で投薬が決定される。
薬剤は2週間ごとに静脈注射の形で投与され、治療期間は合計18カ月だ。疾患の特性上、完治ではなく進行抑制を目標としており、投与後は脳浮腫や脳出血の予防のため、定期的なMRI検査が必要とされる。
ソウル峨山病院のイム・ジェソン神経科教授は、「レケンビは初期アルツハイマー病患者に大きな転換点をもたらす治療薬だ」と評価している。
(記事提供=時事ジャーナル)
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