韓国の青年層(19~39歳)の生活満足度が、経済協力開発機構(OECD)の中で最下位圏にとどまっていることがわかった。特に30代前半の青年は、20代に比べて仕事や所得への満足度が低く、自殺率も高い傾向を示している。
国家データ処(旧・統計庁)国家統計研究院が12月16日に発表した「2025青年の生活の質報告書」によると、青年の生活満足度は10点満点で6.50点だった。
「世界幸福報告書」によれば、韓国の青年(15~29歳)の生活満足度(2021~2023年平均)は、OECD38カ国中31位にとどまった。
2023年時点で、賃金労働者のうち仕事に全体的に満足している青年は36%だった。2013年(27.0%)に比べ約10ポイント(p)上昇したものの、依然として30%台にとどまっている。30~34歳の仕事満足度は33.8%で、19~24歳(39.8%)、25~29歳(36.0%)より低かった。
2015年以降、青年の満足度は全般的に上昇してきたが、30代前半は2021年の34.5%からやや低下した。青年層の所得満足度も27.7%にとどまったが、10年前(12.8%)に比べると2倍以上に上昇した。2019年と2021年の調査では30~34歳(26.3%)の満足度が最も高かったが、今回は20代を下回った。
青年層の心理的危機も深刻な水準にある。昨年の青年層の自殺率は人口10万人当たり24.4人で、前年より1.3人増加した。年齢別では30~34歳が28.5人と最も高く、25~29歳(26.5人)、19~24歳(17.7人)の順だった。30代前半の自殺率は2009年以降、一貫して20代より高い水準にある。
青年層はコロナ禍を経て、他人を信頼する度合いが急激に低下した。10年前の2014年には対人信頼度が20代(19~29歳)、30代(30~39歳)ともに74.8%に達していたが、昨年はそれぞれ53.2%、54.7%と約20ポイント下落した。コロナ禍(2020年)に大きく落ち込み、現在もコロナ禍以前の数字まで回復できていない。
「自分の努力によって社会経済的地位を高められる」と信じる割合も27.7%にとどまった。年齢が上がるほど悲観的で、19~24歳では31.3%だったのに対し、30~34歳では24.5%まで下がった。
社会的地位などの上昇に対する希望も、高校卒業以下(21.6%)が大学院在学以上(41.7%)の半分程度にすぎなかった。大学卒業者は26.1%で、大学在学・休学・修了者(32.1%)より低かった。これは、社会に出た後に地位上昇の可能性への期待がむしろ弱まったと解釈されている。
昨年の19~34歳人口は1040万4000人で、全人口の20.1%を占めた。青年が全人口に占める割合は、2000年の28.0%から継続的に低下している。1人暮らしの青年の割合は25.8%で、2000年の6.7%から着実に上昇している。考試院や考試テルなど住宅以外の居住形態に住む青年世帯の割合は5.3%で、一般世帯(2.2%)より高かった。
30~34歳男性の未婚率は74.7%で、2000年(28.1%)に比べて約3倍に増加し、女性の未婚率も10.7%から58.0%へと急上昇した。
昨年の初婚平均年齢は男性33.9歳、女性31.6歳だった。女性の第1子出産平均年齢は昨年33.1歳まで遅れ、2000年の27.7歳から大きく上昇した。2021年基準では32.6歳で、OECD諸国の中で最も高い。
今回の発表は、青年の全般的な生活の質を総合的に分析した初の報告書だ。研究院は主に19~34歳を対象に、健康、余暇、雇用、賃金、信頼、公正、住居など12分野、62指標を調査した。
(記事提供=時事ジャーナル)
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