韓国で頭髪移植手術を受けた男性が、頭皮が壊死する副作用を訴え、手術を担当した病院長を告訴した。
韓国JTBCの時事番組『事件班長』が12月17日に報じたところによると、50代のA氏は今年9月3日、ソウル江南(カンナム)区の病院で頭髪移植手術を受けた。
この手術では、後頭部から4500本の頭髪を切除して、前頭部に移植する方法が採用された。
手術から2週間後、A氏は抜糸のため病院を訪れたが、切開部位が治癒しておらず、膿が溜まり、皮膚が壊死している状態だったという。
A氏は「病院が壊死した頭皮を本人の同意なしに削り取ったうえで、『状態が良くなっている』と言いながら適切に説明しなかった」と主張し、「2週間耐えたが、痛みがひどく、眠ることも横になることもできない」と訴えた。
さらに「病院に12回も通った。再生注射を受け、縫合を繰り返したが、痛みで気が狂いそうだ」と苦しみを伝えた。
A氏は他の病院で「治療には最低1年6カ月かかる」と診断され、最終的に病院長を業務上過失致傷の疑いで告訴した。
一方、告訴された病院の関係者は「手術時には問題がなく、傷の管理方法もすべて説明した」と述べ、手術による副作用ではない可能性を主張した。
また関係者は、頭皮の壊死について「初期段階では、かさぶたとの区別が難しかった。かさぶた部分や傷に炎症が生じたため削り取った」と説明。「(原因は)医療的な観点からまだ特定されていないが、道義的な立場から、今後1年間の治療と頭髪移植を支援することを申し出たが、患者がこれを拒否した」と述べた。
これに対し、A氏は「抜糸するまでは頭皮に問題はなかった」と反論し、「縫合手術後に炎症が発生し、皮膚が壊死するなどの問題が起きた」と強調した。
また、病院側が1年間の治療と頭髪移植を支援すると約束したことについては、「現時点で病院からの連絡は一切ない」と否定した。
頭髪移植手術で悲惨な経験をしたA氏について、韓国のオンライン上では「その病院はどこですか?イニシャルだけでも知りたい」「医者を監視する機関が必要ではないか」「医者の判断ミスの可能性が高いのでは」「本当に心が痛む」といった反応が寄せられた。
最近、歌手のパク・ソジンが「後頭部の髪を前に植える頭髪移植をした」と明らかにして話題になったが、頭髪移植を検討する際は信頼できる病院を慎重に選ぶことが重要だ。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
■男子高生44人が女性中学生1人を1年間“犯し続けた”韓国の事件、職場バレした加害者がクビに
前へ
次へ