韓国のとあるコンビニ店長がアルバイトで働く人たちにルールとして提示した“絶対原則”に、注目が集まっている。
そこには「出勤時間厳守」などの当たり前の原則が書かれているだけでなく、アルバイトに対する温かい思いが込められていたのだ。
例えば、3項目目には「不当な顧客には絶対に頭を下げないこと」とある。客商売であるコンビニ店員は多くの場合、客の不当な要求や罵声があったとしても我慢して謝るのが普通だろう。
しかし、このコンビニ店長は宣言している。
「こちらが正当なサービスをしたにもかかわらず、不当な要求や罵声を浴びせる顧客には、絶対に先に謝らなくていい。お客様が神様なのは店長の私が出勤しているときだけ。顧客よりも自分が大切だということを絶対に忘れないで!」
アルバイト思いの店長が作った“絶対原則”には、「絶対に飢えないで」という項目も。
コンビニ店員であれば、賞味期限が切れた廃棄商品を食べることもあるだろう。ましてや賞味期限が切れるのを待つといったケースもあるはずだ。しかし、同コンビニ店長は伝えている。
「廃棄を待つのではなく、食べたいときに食べたいものを食べて、報告してくれれば私が支払います(ただ友達や知人を招待してパーティーを開いては駄目ですよ)」
店長のアルバイトへの温かい心遣いは続く。「店長の約束」として勤務期間ごとにプレゼントを渡すというものだ。これまで渡してきたプレゼント一覧を見てみると、継続勤務3カ月を達成すれば化粧品セット、PS4ソフト、運動靴など。6カ月になるとPSvita、プラモデルなどとプレゼントも豪華になるそう。
ネット上にアップされた同コンビニ店長の“絶対原則”を見た、韓国ネット民たちは「アルバイトに対する心遣いを感じる」「どこのコンビニなのか。今すぐ移りたい」と賞賛。コンビニ店長たちが集うコミュニティでも「学ぶことが多い」と共感していた。
ただでさえ賃金が安いコンビニ店で、雇用主が被雇用者の情熱の分だけ報酬を支払うという“情熱ペイ”などが問題視される一方で、アルバイトを心から尊重するコンビニ店長もたしかに存在する。
素晴らしい“絶対原則”を作った店長のコンビニで、アルバイトたちは今日も楽しく働いているに違いない。
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