大幅値上げに全面禁煙、値上げ前には警察沙汰も!! 韓国喫煙者たちの悲鳴

2016年01月04日 社会
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マクドナルドのビッグマック(4100ウォン)や、庶民が好んで食べるジャジャン麺の平均価格(4000ウォン)よりも高くなったことで、喫煙者たちの間では大ブーイングが起きている。

もっとも韓国政府がタバコの値上げを正式に決定したのは、その2カ月前の2014年11月末。以来、タバコが飛ぶように売れ、釜山のとあるコンビニでは12月10日~16日までの1週間で、タバコの売り上げが前月よりも42.8%増加したという。

カートンでのまとめ買いも多く、在庫切れとなった小売店も多かった。

1箱しか売らない店員に暴行!!

こうした事態を想定して、政府は値上げ前に起こる不当なタバコ買い占め行為を防止しようと、罰金を設けて卸業者や小売店を取り締まったが、それがかえって逆効果にもなった。

コンビニなどが個人の買い占めを防止しようと自主的に消費者への販売量を制限したことで、1箱しか売らないコンビニ店員に客が暴行を働いたり、買い占めに来た客同士でケンカになったりと各地でトラブルが発生。釜山警察庁によると、12月16日だけでタバコをめぐるトラブルで出動した回数が6回にも上ったという。

まさに、“タバコ戦争”といった様相だが、韓国の喫煙者たちの受難は値上げだけではない。

2015年1月1日から、すべての飲食店が全面禁煙になったのだ。

カフェなどでは禁煙席と分離した喫煙ブースも設けていたが、それも全面廃止。しかも4月からは飲食店で喫煙して摘発されると、飲食店利用者には罰金10万ウォン(約1万円)、飲食店の事業主には170万ウォン(約17万円)の罰金も科せられるというのだから厳しい。もはや韓国の喫煙者たちにとっては、吸いたくても吸えない“生き地獄”となっているのだ。

ちなみに韓国の統計庁が2014年12月18日に発表した「社会動向2014」によると、成人男性の喫煙率は42.1%だという。

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